ジャニタレが続々ローカル番組進出、仕掛けたのは“あの副社長”だった?

 近年は全国ネットのテレビ番組で活躍する人気芸人が地方のローカル番組にも進出。その流れはお笑い界だけにとどまらず、ジャニーズ事務所所属のアイドルにも言える。

 ひと昔前なら考えられなかった状況だが、バラエティ番組に引っ張りだこの河合郁人や塚田僚一を擁するA.B.C-Zは、熊本で人気冠番組『あっぱれ!A.B.C-Z』(テレビ熊本)を抱えている。しかも、メンバーの誰かの出身地でもなく直接的な土地とのつながりはない。
 
 他にも「よんちゃんTV」(MBS)には小山慶一郎(NEWS)と薮宏太(Hey! Say! JUMP)、「あさパラS」(読売テレビ)にはAえ!group、「くさデカ」(静岡テレビ)には佐藤新(IMPACTors)がレギュラー出演。路線変更とも取れる大胆な方針転換を行った背景には何があるのだろうか?
 
「SMAPやV6は解散、嵐は活動休止中とはいえ、ジャニーズは昔よりもグループ数が圧倒的に増えて飽和状態。全員にキー局の番組でレギュラーを持たせることはできません。そこで目をつけたのが地方局。中堅グループやジャニーズJr.の若手注目株を積極的に売り込んでいったんです」(芸能ジャーナリスト)

 ポジション的にギャラもそれほど高くないため、予算の少ないローカル番組でも起用が可能。しかも、彼らのような全国区の男性アイドルが地方局でレギュラーを持つこと自体まだ珍しく、地元の視聴者にとっても新鮮だという。

「特にジャニーズは一般知名度の低い若手グループでも熱狂的な女性ファンが多く、局側にとっては新規視聴者層の開拓が期待できます。また、現在はTVerの普及で、全国どこにいても彼らの出演番組の視聴が可能。そこに着目して地方進出を推し進めたのは、滝沢秀明副社長だと言われています」(同)

 芸能界引退後、裏方に回っても評価されていたが、ここに目をつけたのはさすが。敏腕副社長のもと、ジャニーズのアイドルが地方局を席巻する日もそう遠くはなさそうだ。

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