昭和の伝説となったアイドルの山口百恵が還暦という節目の今年、7月末に著書「時間の花束 Bouquet du temps」(日本ヴォーグ社)を出版する。
その内容は、30数年間にわたって制作してきた趣味のキルト作品の集大成を収録しているという。夫で俳優の三浦友和、長男で歌手の祐太朗、次男で俳優の貴大ら、家族のために作った作品もあるそうだ。1つ1つの作品への思いを語った文章と近影も載っていることから、家庭人となった百恵さんの私生活を垣間見ることもできるようだ。
百恵さん自身による後書きには「今、暮らしの中に手仕事の時間があることをとても幸せに思っています」とあり、充実した生活に満足していることも感じられる。
この発表に、ネットには「人気絶頂期に引退し、周りから見ればもったいないと思ったけれど百恵さんの幸せは家庭にあったんですよね。すごいなあと思います」「1人の女性として、自分の思いを一途に貫いている姿にカッコよさを感じます」など、百恵さんの生きざまを称えるコメントであふれた。
だが、往年の一部ファンからは、近影までを掲載することに若干の抵抗があったようだ。
「『作品集は理解できるが、近影はやめてほしかった』と残念に思う声や『祐太朗のための話題作りでは?』という穿った意見もありました。確かに祐太朗は、百恵さんの歌をカバーした時はトーク番組に引っ張りだこでしたが、その後はとんとメディア出演も減っていますからね」(芸能ジャーナリスト)
6月13日発売の「女性セブン」にも百恵さんの買い物帰りの姿が掲載されている。しかし、こういった不意をついたようなカットよりも、ヘアメイクをつけてきちんとセットした姿で撮影された姿を見たいという声があるのも、今なお「山口百恵」という希代のスターがファンの心の中に生き続けている証拠と言えよう。