ブチャ虐殺で新制裁、親日家「プーチンの娘2人」がターゲットに

 プーチン・ロシアの蛮行は度を越した。そして制裁はプーチンの娘にまで及ぶことになった。

「ホワイトハウスは6日にロシアに対する追加の制裁を発表。プーチン大統領の2人娘のマリヤ・ボロンツォワとカテリーナ・ティホノワのアメリカ国内の資産を凍結するとしました。2人は現在、30代後半とされていますが、プーチンはプライベートについては明かさず、家族のことについては誰も語らない。なので謎のベールに包まれています。アメリカ国内にどれだけの資産を有するのか。オリガルヒと違ってそう多くはない見られています」(全国紙記者)

 追加の制裁は外相のセルゲイ・ラブロフの妻と娘、前首相のドミトリー・メドヴェージェフやロシア国内最大手銀行にまで及んで、プーチンに対する兵糧攻めはさらに深まった形だ。

 そんな謎に包まれたプーチンのプライベートには、3人の女性が関わる。2人の娘と妻だ。ただ83年に結婚した妻で元CAのリュドミラとは13年に離婚(正式発表は14年)。15年にリュドミラは21歳年下の会社経営者と再婚したと伝えられた。離婚後に、ある時からプーチンの影武者との生活を強いられ、暴力を振るわれ、病院に押し込まれて薬を投与され…と衝撃の告白をメディアに行ったことから、暗殺されたのでは?との説もある。いずれにせよ、その後の消息は定かではない。なのでプーチンの正式な家族としては2人の娘が残るのだが。

「こちらもやはり詳しいところは分かっていません。ただ、長女のマリヤはモスクワ大学の医学部を出た秀才で、国営テレビで国が進める研究プロジェクトを紹介するために18年頃からテレビ出演していたので、国民にはよく知られていたといいます。次女も目立つ存在で、ダンスが得意で『アクロバット・ロックンロール』という種目で世界大会に出場、第5位に輝いた時の映像はネットの動画で確認できます。いまは企業の要職として国家プロジェクトに絡んでいるようで、21年にはロシア版ダボス会議でモスクワ大学の研究所副所長としてリモート会議に出席して講演を行っています」(同)

 その時の論題は「国際投資紛争の訴訟について」というものだったという。ならば現在のロシアと自分が置かれた立場についてどう考えるのか。

 また2人は親日家として知られ、特に次女は日本が大好きでよく東京ディズニーランドを訪れ、日本人と気さくに話していたという。もちろん爆買いにも余念はなかった。

 さらに言えば、プーチンには孫もいる。17年にアメリカのテレビ番組に出演した際に、「あまり遊んでいない」と明かしたことがある。だが孫の人数など詳細は不明。こういった人たちがプーチンに蛮行を止めるよう進言してくれれば良いのだが。

(猫間滋)

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