お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也が6月4日付で、所属の吉本興業からマネジメント契約を解消されていたことが分かった。その原因となったのは14年12月に開催された振り込め詐欺グループの忘年会に、吉本の所属芸人をブッキングしていたというもの。6月7日発売の週刊誌「フライデー」にスクープされることが分かり、吉本サイドが入江に聞き取り調査をしたところ事実を認めたことで、「吉本興業および所属芸人のブランドを著しく傷つけた」として契約解消に至った。
吉本では、入江と反社会的組織との交流を問題視し、契約解消という重い処分に至った模様だ。この措置について週刊誌記者が指摘する。
「一般企業の契約でもそうですが、芸能人のマネジメント契約においても反社会的勢力との交際禁止が明記されているもの。それゆえ入江との契約を解消するのは当然だと言えるでしょう。しかも入江の一件は本人と吉本の契約関係に留まらず、彼に関わるあらゆる事案で今後、問題視されるのは確実。膨大な人脈がウリだった入江ですが、その人脈に反社会的勢力が含まれていたことが判明した以上、別の芸能事務所に入るのも難しいでしょうし、フリーとして何かしらの出演契約を結ぶのもしばらくは不可能しょうね」
さらに入江本人だけではなく、数多くの芸能人やアスリートにも被害を及ぼしかねないというのだ。週刊誌記者が続ける。
「入江は自らを代表取締役とする“株式会社イリエコネクション”を15年10月に創業。昨年には厚生労働省から有料職業紹介事業の許認可も取得し、アスリートや芸能人に特化した“セカンドキャリア支援”を開始していました。しかし入江の契約解消を受けて事業認可が取り消される恐れも出てきたうえに、反社会的勢力と付き合いを持つ社長の会社とは、契約を続けにくいはず。もはやイリエコネクションは機能停止も同然で、同社にセカンドキャリア支援を頼っていた人たちはいまごろ、誰を頼ればいいのか頭を抱えているかもしれません」
さらにその影響は、入江の身内にも及ぶ恐れもあるという。
「入江の実兄は大手アパレル会社にて、アイドルやアーティストとのコラボ商品を仕掛けてきた名物ディレクター。兄弟が一緒にいる所を見た人はほとんどいませんが、兄のほうは自己紹介の際に『弟はカラテカというお笑いをやっていて…』とネタにしていたものです。仕事上の関わりはないようですが、当面は兄のほうも肩身の狭さを感じざるをえないでしょう」(前出・週刊誌記者)
“闇営業”という芸能人として越えてはならない一線を越えていた入江。もはや芸能界に彼の戻る場所はないようだ。