コロナウイルスへの感染予防が当たり前となった今、マスクはもはや外出時の必需品となった。その使用後に出るマスクゴミはごみ処理スタッフの大きな負担となったり、ポイ捨てなどによって環境破壊を招いたりしているとも言われているが、一方でそれをお金に変える女性たちがにわかに出没しているという。
Twitter上では「#マスク売ります」というハッシュタグとともに、使用済みのマスクの販売を呼びかけるアカウントが確認できた。
「SNS上で取引されている使用済みマスクの値段の平均は一枚あたり500円ほどです。非常に少額に思えますが、否が応でもマスクを付けざるを得ない今、普通に生活していても毎日マスクのゴミが出るわけですし、1ヶ月で1万円ほどにはなります。これまで捨ててきたものがお小遣いに変わるというならば魅力的に感じる人も多いのではないのでしょうか」(経済誌ライター)
主な販売者層は、定収入がなく、コロナ禍で困窮に陥りがちな若い女性たちだ。そして、驚くべきことに使用済みマスクを販売しているアカウントの中には、女子高生を名乗り自分の写真を掲載して購入者を募っているものも見られた。
「通常、未成年者からアンダーウェア等を購入することは、多くの地自体で青少年保護育成条例によって禁止されています。しかしながら条例の定める下着等の定義には唾液そのものは含められるものの、マスクについては考慮されていないので買い手からしても比較的安心して手を出すことができるのでは…」(メディアライター)
また、販売をする側からしても肌着等に比べて抵抗感が小さいのだという。
使用済みマスクを販売する人は日毎に増えているようで、PCR検査の陰性証明を提示する手慣れた販売者も存在している。使用済みマスクの販売は、コロナ禍の新しい形のブルセラとなりつつあるのかもしれない。
(浜野ふみ)