「20時以降に駐車場で…」牛丼チェーンのスタッフを悩ませる迷惑行為

 2月13日にまん延防止等重点措置の期限を迎える東京、埼玉、千葉、神奈川などの13都府県について、政府は期間の延長を検討しており、飲食店などには営業時間短縮などの感染防止徹底が求められる日々がまだまだ続きそうだ。そんな中、まん延防止に従い、時間によって営業形態を変えている人気牛丼チェーン店では、非常識な客による迷惑行為が相次いでいるという。現場で働くスタッフが現状を語ってくれた。

「うちの店舗はまん延防止の対象地域なので、店内での飲食は20時までで、20時以降はテイクアウトのみの販売に切り替わります。24時間営業店舗なので、翌朝までの深夜帯にテイクアウトでご利用になられるお客さまが多いのですが、最近かなり目立つのは駐車場での車内飲食です。お仕事の都合などでしょうか、車内でしかお食事が取れないというのはわかるんですが…。厳密に言うと駐車場も店舗敷地内なので、20時以降の飲食はできれば控えていただきたいですね」(牛丼店スタッフの男性)

 まん延防止の影響で”駐車場飲食”が目立つようになったという牛丼店。さらに困るのはテイクアウト容器の処分についてだとも明かしてくれた。

「テイクアウト容器はご自身で処分願いたいのですが、車内で食べ終わったあとに店内に戻ってきて、容器のゴミを我々スタッフに渡してこられるお客様がいます。駐車場飲食で出たゴミを受け取ってしまうと、駐車場飲食を容認することになってしまうので、本来はお断りしなければならないのですが、以前お断りをしたところ、敷地内にゴミをポイ捨てされてしまうケースが増え、今はやんわりと注意をしながら受け取るようにしています。ひとつ容器ゴミが捨ててあるのを見ると、他のお客様も捨てていいと思うのか、駐車場敷地内でのゴミ放置が増えてしまったんです。スタッフの中には駐車場のことを『ゴミ箱』と呆れて揶揄する子もいるくらいで…。それほどゴミの放置が増えてしまったんです」(前出・牛丼店スタッフの男性)

 駐車場飲食はイートインとテイクアウトのグレーゾーンとでも言うべきか。余計な掃除業務が増えてしまったことに辟易しているスタッフのためにも、ゴミ問題が解決することを願う。

(浜野ふみ)

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