すき家「店内でも使い捨て容器」採用に落胆の声「悲しくなる」「エコじゃない」

 牛丼チェーン店「すき家」の一部店舗で、店内飲食用の容器を「使い捨て」に変更していることが、話題になっている。

 現在すき家では、一部店舗で店内飲食用の丼の容器が使い捨てできる素材に変更されており、客から「店内なのにテイクアウト感がある」「食べるのが悲しくなってきた」などといった声が上がっている。

 実際、当該店舗を訪れてみると、提供される牛丼の容器はテイクアウトと同様の包材になっている。また、生卵をとじる容器は透明のプラスチック容器で、水はセルフサービスの紙コップだった。いくらファストフードとはいえ、少々もの悲しさを感じるのは確かだ。

「すき家では2022年から券売機によるオーダーやセルフサービス方式を採用している店舗で、容器の変更を行っています。軽く持ち運びやすいのでたしかにセルフ方式にマッチしていますが、ずしっと重たい丼に比べて、確かに味気なさを感じる人もいるでしょうね。背景には、労働環境の改善として従業員の作業量を減らす目的があり、人手不足の昨今、他にも同じようなプラ容器と紙コップで提供するチェーン店が出てくるかもしれません」(フードライター)

 2022年4月1日からスタートした「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」では、コンビニやスーパーの店頭で配るスプーンやストロー、マドラー、ホテルが提供するヘアブラシや歯ブラシ、クリーニング店のハンガーなど12品目の節減を求めている。すき家の一部店舗での食事は、食事を提供するトレイ以外は全て使い捨てだが、こうしたエコ面でも気になる人がいるのではないだろうか。

(ケン高田)

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