大相撲初場所では横綱・照ノ富士が中盤まで優勝戦線を盛り上げた。ドラマ業界の序列に目を向ければ、失敗しない視聴率女王の一人横綱時代が終焉。名門三姉妹の筆頭が「月9進出」で西の横綱に躍り出れば、三役の実力派や幕内女優からも目が離せない展開に。下剋上必至の「ギャラ番付」をがぶり寄り公開する!
1月17日付のスポーツ各紙の芸能欄に躍ったのは、
「綾瀬はるか/初月9/初弁護士」という大見出し。
4月期のフジテレビ「月曜9時」枠で綾瀬はるか(36)が「元彼の遺言状」の超優秀弁護士役で主演を務めるというのだ。
開口一番に驚きの声を上げるのは、スポーツ紙芸能デスクだ。
「今年は年初から大異変となりました。ここ数年、綾瀬が出演するのは民放ではTBSか日テレとなるのが慣例。昨年はTBSのドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』に出演し、日テレの連ドラから派生した映画『奥様は、取り扱い注意』(東宝)が公開されたばかり。今年も当然どちらかの局を選ぶものと思われていたのですが‥‥」
ところが、フタを開けてみれば、08年放送の「鹿男あをによし」以来14年ぶりとなるフジ系ドラマへの出演が決まったのだ。
「昨年、所属事務所の大看板であるホリプロ3姉妹は、1月に〝三女〟の石原さとみ(35)がコロナ感染、5月に〝長女〟の深田恭子(39)が適応障害により一時休養。さらには、8月に〝次女〟綾瀬もコロナ感染とご難続き。しかも、医療機関が逼迫する中での綾瀬の緊急入院に一部から『上級国民』との批判まで受けてしまった。火中の栗の綾瀬を起用し、ヤケドすることを気にした2局に対し、フジは一気に値を吊り上げ、獲得に成功したようです」(芸能デスク)
昨今のテレビ局は深刻なスポンサー離れにより、業界内では「ドラマの制作費は2割減」と言われている。その間隙を突き、綾瀬強奪を成功させたというのだ。
民放局プロデューサーが内情を打ち明ける。
「低視聴率に喘ぎ、『振り向けばテレ東』と言われるフジは、『月9』こそが最後の砦として懸命にテコ入れを図っている。1月期も若者に人気の菅田将暉(28)をキャスティングしていたが、次は、幅広い層から支持を受け、視聴率を確実に稼ぐ綾瀬を一本釣りしたわけです。これまで綾瀬のギャラ単価は1話当たり150万〜200万円と言われていましたが、今回は一挙に300万円と倍増したようです」
これを迎え撃つのが、視聴率女王・米倉涼子(46)だ。1月13日より配信中の「新聞記者」(Netflix)では、白衣を脱ぎ、スーツ姿の社会部記者が評判を呼んでいる。
「制作費には糸目をつけないと言われる米大手映像配信会社だけに、米倉のギャラは1本1000万円とも。とはいえ、今回は主演というよりも群像劇で、他にも綾野剛(39)、横浜流星(25)、寺島しのぶ(49)など主役級の役者をそろえているので、米倉の一本かぶりという状況ではない。全6話で3000万円が妥当なところです」(芸能デスク)
それでも、1話500万円となれば威風堂々たるもの。
「昨年の『ドクターX』(テレビ朝日系)では、事務所独立後、初の連ドラ出演ということもあり、単価800万円の上げ潮オファーがあった。しかし、独立事務所の社長を兼務する米倉としては、『自分のギャラを上げるよりも他に使って』と大物ゲストを招集するために半額の400万円で受ける決断をしたんです」(プロデューサー)
なんと、自らダウン提示するとは‥‥もはや大横綱の風格が漂ってきた!?
*ドラマ女優「ギャラ番付」を公開する(2)につづく