サッカー選手にイクメンが多くて、ブロ野球選手に少ない理由とは?

 現在は夫婦共働き、専業主婦に関係なく夫も家事や育児に参加するのが当たり前だが、そんな中でも基本的に妻任せの人が多いのはスポーツ選手。しかし、実際にはイクメン選手が多い競技もあるようだ。
 
 その代表例がサッカー選手。先日引退した元サッカー日本代表FWの大久保嘉人は、最後に所属していたセレッソ大阪では三男と2人暮らし。家事や子育てに追われる〝主夫ぶり〟がたびたび取り上げられていた。
 
 また、20年に引退した3児の父親で、元日本代表MFの中村憲剛も現役時代からイクメンJリーガーとして女性向けの雑誌・サイトにもたびたび登場。子供を虐待やいじめから守る取り組みも長年続けている。

 さらに現役フル代表の長友佑都は19年に明治安田生命が行ったアンケート調査「イクメンだと思う有名人・スポーツ選手部門」の1位に選出。「海外に来て男としての概念が変わった」と語っており、妻で女優の平愛梨も夫のイクメンぶりを絶賛するほどだ。

 育児に積極的なサッカー選手が多い理由をスポーツジャーナリストは「プロでも試合は週1〜2回。練習は午前中に2時間程度のため、昼には帰宅できる」と〝自由時間の多さ〟を挙げる。

「アスリートは休むのも仕事のうちですが、彼らにとって家事・育児は気分転換になる。実際、保育園や幼稚園に子供を自ら迎えに行くという選手も少なくないですよ」(同)

 対照的にイクメンが少ないと言われているのがプロ野球選手。ただし、選手個人の問題ではなくシーズン中はほぼ毎日試合で、1年の半分以上は遠征。自宅から通えるホームでの試合もナイター中心で試合時間も長い。そもそも家族と生活サイクルが違う職業的な事情によるところが大きいとか。

「我が子と触れ合う時間が少ないせいか、幼い子を持つ選手の中には『懐いてくれない』とグチをこぼす人もいます(苦笑)」(同)

 いい夫、よき父親としてはサッカー選手に軍配が上がるようだ。

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