日本マクドナルドホールディングスは、12月24日から全国の約2900店舗を対象に「マックフライポテト」のMサイズとLサイズの販売を一時休止し、Sサイズのみを販売すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大による世界的な物流網の混乱が影響しており、ネット上では《国内の食料自給率を上げるべき》との声もあがっている。
「物流網の混乱に加え、バンクーバー港近郊で大規模水害も起き、アメリカ産とカナダ産のポテトを使用しているマックはダイレクトに影響を受けたものと見られています。なお、日本でマックのポテトが販売制限されるのは2014年12月にアメリカ西海岸における港湾労使交渉が長期化したとき以来、7年ぶりのこととなるそうです」(社会部記者)
現在、海外からの輸入食品は欠品や価格の高騰が相次いでいることもあり、今回のポテト販売休止にネット上では《やはり食料に関しては、国内での受給率を上げたほうがいいと思う》《日本の農家が作り、それを企業が使えば、こんなことも少なくなるし、給与も安定して農業をする人が増えるかも知れない》《これを機にマックは北海道にじゃがいも畑を作ればいいと思う》などの意見が寄せられている。
「韓国では今年8月の時点ですでにマックのポテトが不足し、セットメニューではチキンナゲットやチーズスティックを代わりに提供していたので、ついに日本にもその波がきたかという印象です。ポテトが輸入できないのであれば国内のものでまかなったらどうかという声もありますが、マックのポテトはアメリカやカナダ産の長さ30センチ近くある特殊なジャガイモを使用しているため、国産で同じ品質を再現するのは難しいのではないでしょうか。今年は北海道でも急激な干ばつによってジャガイモの収穫が例年の半分ほどに落ち込み、カルビーのポテトチップスも来年から値上げすることを発表していますし、そもそも国内でもジャガイモが不足している状況ですからね」(フードジャーナリスト)
「マックフライポテト」は31日の営業からは通常販売されるとのことだが、再度販売休止が起こらないことを願うばかりだ。
(小林洋三)