国内映画界で今年最大の話題作といわれているのが、7月19日に公開される新海誠監督の新作「天気の子」だ。2016年公開の「君の名は。」で社会現象を巻き起こし、アジア各国でも1位、海外でも絶賛された巨匠の新作は、新たな予告編が公開されるたびにSNS上で話題になるほど。「どれだけヒットするのか想像もつかない」と、映画関係者の期待もふくれ上がる一方だとか。
「今夏は超大作『アベンジャーズ』シリーズの流れをくむ『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』も話題ですが、こちらは6月28日に日本で世界最速公開されます。マーベル映画が日本のマーケットを重視した、という見方もできますが、今やアジアの最重要拠点は中国。ハリウッドが日本マーケットを最重要視することはありません。じつはこの日に公開しないと、『天気の子』が公開されたら大きなスクリーンを全部明け渡すことになりかねないという危機感から先手を打ったという話があります。『天気の子』が公開されるまでの2週間でできるだけ稼ごうというわけですね。でも、そのほうが映画館もスケジュールを組みやすいですし、ウィンウィンとなると思いますよ。それほど『天気の子』は国内で一人勝ちすると言われていますが……今回、新たな声優キャスティングが発表されると、映画を待っているファンから不安の声があがってしまいました」(映画ライター)
主人公とヒロインは2000人のオーディションから抜擢されたことが話題になった。しかし、5月29日に新たに発表された名前の中に、倍賞千恵子、小栗旬という実力どころに混じり、本田翼が入っていたことが不安視されているのだとか。
「現在放送中の月9ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)でも、セリフが長いと声をキープできない、抑揚がない、セリフに必死で表情が固まったまま、重要な部分で早口になる…など突っ込まれる要素が多い。でも、テレビなら顔が可愛いからOKとなりますが、これが新海監督の国民的注目作に声だけの出演とあっては、心配の声が出るのも致し方ないところでしょう」(前出・映画ライター)
ネット上でも《プロの声優を使ってほしい》《脇役でもオーディションが必要だと思う》《制作者が顔で選んだとしか思えない》《せめてセリフ1つのチョイ役で》などと散々な反応が多い。
本田の役どころは女子大生の夏美。どのくらい登場シーンがあるのかは不明だが、悪目立ちしなければいいが。
(塚田ちひろ)