あの大御所漫画家の義理の息子はジャニーズ事務所ごひいきのピン芸人だった

 男なら誰もが憧れるであろう、逆玉の輿婚。不安定な職業であるお笑い芸人なら、なおさらだ。稀にそんな夢を実現する芸人が出現する。元吉本興業所属で、現在は浅井企画に所属するピン芸人のカズマ・スパーキンだ。

 ものまね芸人で、代表レパートリーは「ドラえもん」のジャイアン。テレビのネタ番組には数える程度しか出演したことがなく、お笑い一本で食えているとは到底思えない。しかし、19年6月15日に入籍して1児のパパに。今年5月に2人目が誕生し、家族4人を支える主になった。妻はフリーのイラストレーター。これがなぜ逆玉婚なのか。

「義父が『課長島耕作』シリーズや『黄昏流星群』ほか多くのヒット作品を生みだした弘兼憲史氏なんです。当然、お義母さんは柴門ふみさん。織田裕二と鈴木保奈美の出世作となった『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、キムタクブームの火つけ役となったドラマの『あすなろ白書』(同)、安田成美の『同・級・生』(同)ほか、多くの漫画がドラマ化されているリビングレジェンドです」(週刊誌記者)

 昨年は、「東京ラブストーリー」がフジテレビオンデマンド(FOD)などで配信ドラマとして復活。木村佳乃主演で「恋する母たち」(TBS系)が連ドラ化された。娘婿のよしみか、カズマが1話でワンシーンだけ俳優として出演していた。

 しかし、カズマは腕がある。役者として今年は当たり年で、6月にはモボ朗読劇「『二十面相』~遠藤平吉って誰?~」に出演。以前はトリオ芸人でそのとき会得したリズムネタを朗読に役立てた。10月から11月にかけては、ロック系の舞台「ロビン~ロビン・フッドの愉快な冒険より~」に出て、目が肥えたジャニーズミュージカルのファンを堪能させた。

「『ロビン』は、ジャニーズJr.の7 MEN 侍の本髙克樹と今野大輝のダブル主演作。『二十面相』は7 MEN 侍の矢花黎の主演作で、少年忍者の豊田陸人も出演。両作でカズマはその次の番手だったことから、重要な役どころだったことが見て取れます。実際、評判は悪くなかった」(前出・週刊誌記者)

 超大物漫画家夫婦の義理の息子。芸人としては無名だが、ジャニーズご贔屓の舞台俳優としては上々。連続起用となれば、未来への勝算がありそうだ。

(北村ともこ)

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