12月8日、日本郵便はLINEを使ってデジタル年賀状を作成、送付できる新サービス「スマートねんが」を始めると発表したが、これに戸惑いの声が上がっている。
「スマートねんが」は手書き風メッセージや動画、動くスタンプなどを使用して作成したデジタル年賀状をLINEのトークで直接送ることができるサービスだ。デジタル年賀状を作成するためのデザインテンプレートが入ったパックは200円〜500円で3種類用意され、期間中であれば何通でも送ることが可能。また別途230円支払えば、作成したデジタル年賀状をハガキの年賀状として送ってくれるサービスも提供するという。
日本郵便は、当日撮影した動画を使用してその日のうちにデジタル年賀状を送ることができると魅力をアピールするが、ネット上では《LINEで? 年賀状を?しかも有料で? いったい誰が買うんだよ…》《要するにLINEのトークに年賀状っぽいデザインのオリジナルスタンプが送れるってことか。いらないなぁ》《日本郵便さん、当日撮影した動画をその日に編集して相手に送ることは、もはや誰でも出来る世の中です。何もすごくないですよ》《なんならもう紙の年賀状も辞めて、LINEの無料メッセージでいいっていう人がむしろ増えるような気もするけど…》など否定的な意見が相次いでいる。
「年賀状の利用者はインターネットやSNSの普及によって年々減少傾向にあり、発行枚数は2003年の44億5936万枚をピークに21年は18億2536万枚と半分以下になっています。そこで、年賀状を利用しない人たちを取り込もうということなのでしょうが、そもそもLINEでは新年の挨拶だけなら無料で送ることができますし、有料でも様々な魅力的なスタンプが用意されていることから、ライバルはかなり多いと思います。ただ、最近では若者の間にレトロブームが起きていますから、そこの琴線に触れることができれば安いもので200円ですし、ヒット商品になる可能性はあると思います」(経済ライター)
果たして、デジタル年賀状は若者に受け入れられるのだろうか?
(小林洋三)