カーリング中継中止の原因!?成人向け企業はサッカー名門クラブのスポンサーだった

 今月5日、オランダ・レーワルデンで行われたカーリング混合ダブルスの世界最終予選「日本×米国」の生中継が直前になって急きょ中止。別番組に差し替えられた。

 出場14ヶ国のうち、北京冬季五輪の出場権を得られるのは上位2カ国のみの狭き門。それだけに注目を集めていたが、米国戦に続き、ラトビアや韓国との試合も放送中止された。

 だが、気になるのは見送られた理由。中継を予定していたNHKは、「会場内の企業広告に確認が必要なものがあった」と説明したが、公共放送の同局でも試合中継映像に企業広告の看板などが映り込むのことはよくある。しかし、今回は大会スポンサー企業の一社の事業内容がマズかった。なんと成人向け商品メーカーだったのだ。

「五輪のような世界的スポーツイベントの場合、広告料を払えばスポンサーになれるわけではありません。特に青少年に悪影響を与える可能性のあるものはNG。今回は北京冬季五輪の世界最終予選のため、スポンサー選びも本大会に準じた判断が求められるわけです」(スポーツジャーナリスト)

 なお、問題視された「E社」は、ヨーロッパでは大手の成人向け商品のメーカー。同社の専用通販サイトのトップページには、一目にソレと分かるグッズの画像が並べられている。

 大会を運営する世界カーリング連盟(WCF)の基準がどんなものかはわかわからないが、今回の背景には開催場所がオランダであったことも大きく関係しているようだ。

「同国はこうしたものに寛容なお国柄。今回の『E社』はサッカー・オランダ1部のFCエメンのスポンサーも務めるなどスポーツ支援に実績のある企業なのです」(同)

 日本以外にも米国など多くの国が放送を取りやめるなど大事に発展した今回の騒動。今後はスポーツイベントのスポンサー選びも慎重さが求められそうだ。

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