テレ朝・玉川徹氏、「米軍へリポートはカリフォルニア州」の的外れ!

 またもやテレビ朝日の玉川徹氏が放言だ。5月27日に放送された情報番組の「羽鳥慎一モーニングショー」ではトランプ大統領の来日についてレポート。玉川氏は、トランプ大統領が東京都内の米軍・赤坂プレスセンターから千葉県のゴルフ場にヘリコプター移動したことを批判していたが、そこに明らかな事実誤認が含まれていたという。

 玉川氏は「六本木にヘリポートがある。あそこはカリフォルニア州」と発言。都内にある赤坂プレスセンターがカリフォルニア州に属するとの認識を示した。この発言をアメリカ在住歴を持つライターが一蹴する。

「そもそも昔から〈米軍基地の中はカリフォルニア州〉という間違った認識が広まっており、玉川氏は疑問も持たずに受け入れているのでしょう。しかしテレビ朝日の社員コメンテーターという立場で事実とは異なる認識を示し、それを根拠にアメリカ大統領を批判するのは、マスコミに関わる者として不適切でしたね」

 それではなぜ、赤坂プレスセンターを含む米軍基地がカリフォルニア州という認識が広まったのだろうか。そこには米軍が導入している制度が関わっているという。前出のライターが続ける。

「世界中の米軍基地には住所の代わりとして『APO』と略す空軍郵便局、もしくは『FPO』と略す海軍郵便局の郵便番号(ZIPコード)が付与されています。たとえば赤坂プレスセンターは『APO 96337』です。この5ケタの郵便番号はアメリカ国内と同じ仕様になっており、カリフォルニア州には90001~96054が与えられているため、同じく96000番台の米軍基地はカリフォルニア州に属するとの解釈が広まりました。ただこれはあくまで郵便番号を付与するための都合にすぎず、基地がどこの州に所属するのかを定めたものではありません。そもそもハワイ州にも96701~96898が付与されており、理屈で言えば『米軍基地はハワイ州』ということもできるはずです」

 しかも日本国内の米軍基地がすべて96000番台なわけではなく、たとえば普天間基地には「FPO 98772」が付与されている。この98000番台はワシントン州で使われているが、なぜか「普天間基地はワシントン州に属する」と主張する人はいないのである。

「そもそも米国外の米軍基地はどの州にも属しませんし、日米地位協定では日本政府が米国に対して土地の使用を許しているものと定められています。そのため米軍地域内で日本企業が建設工事を行うときは、国内法に基づいた届出・許可が必要。このように法的な面でも、玉川氏のカリフォルニア州発言が的外れであることは明らかです」(同前)

 人は誰しも思い込みを持つものだが、他国の指導者を批判する際には、事前に調べておくべきだった!?

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