夫とのペアサインで「福原変」!?福原愛にカムバックコールのワケ

 第2子が誕生し、卓球界から引いてしまった感のある福原愛が“別の角度”で注目を集めている。

「大量の卓球ラケットに夫の江宏傑とペアでサインし、その写真をツイッターで公開しているのですが、サインをするのが久々だったようで、『自分のサインなのにどう書いたらいいかちょっと忘れちゃいました』とコメントしています」(女性誌記者)

 卓球関係者に頼まれてのサインだったようだが、本当に久々だったのだろう。「福原変」と見えるものもあり、別の意味でレア化しそうだ。

 注目の理由は、それだけではない。

「中国のメディアが福原の幼少時代の試合映像を流し、日本流のトップアスリート教育が話題になっているのです」(特派記者)

 卓球王国・中国に福原ファンが多いことは説明するまでもないだろう。中国のファンも、試合に負けて悔し泣きする福原の映像は見たことはあるが、今回、話題になったのは試合前の母子の会話。幼い福原に対し、母親が審判や年上の相手選手への敬意を教え、自分から握手をしにいくよう伝えていたシーン。これに、中国のスポーツ指導者だけではなく、一般家庭の親たちも「子育ての深さ」を考えさせられたそうだ。

「試合劣勢で泣いてしまうお馴染みのシーンの続きとして、母親が励ましている様子に視聴者は驚いていたそうです。スポーツの試合会場では、負けた選手に対し、指導者が練習不足などを理由に叱りつけるものですが、同じ目線に立って、窮地を乗り越えるために励ます母子の姿に感銘した、というわけです」(同前)

 相手選手への敬意、礼儀、取り組む姿勢…福原が一流アスリートに上り詰めていく背景には親の愛情と素晴らしい教育があった。

「中国の卓球関係者は日本の選手を敵視しており、相手を倒せの一点張り。石川佳純らも福原と同じように相手を尊敬するスポーツ教育を受けてきているので、これを機に日本選手に対する見方が変わるかもしれません」(体育協会詰め記者)

 そんな福原を再評価する動きもあってのことだろう。「指導者・福原」に期待する声が高まっている。だが本人は、自分のサインも忘れるくらい幸せの真っ只中のようだが……。

(スポーツライター・飯山満)

スポーツ