25年に「空飛ぶクルマ」が運航開始、成田空港⇔東京駅わずか14分

 かつて大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』で主人公が未来にタイムスリップした際、車が当たり前のように空を飛んでいたが、どうやらそんな世界が近い将来、現実のものとなりそうだ。

 大手商社の丸紅は、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるエアモビリティーの開発を進める英企業バーティカルエアロスペース社との業務提携を発表。25年の運航開始を目指していることが明らかになった。

 このエアモビリティーは、英国政府から支援を受けたバーティカルエアロスペース社が欧州航空安全庁(EASA)などと協力しながら開発。動力は電動式で、飛行機のように滑走路を必要とせず、垂直離着陸が可能な仕様となっているのが大きな特徴だ。

 ちなみに航続距離は約161キロで、最高速度は約325キロ。長い距離を飛行することはできないが、飛行機ではなく車として考えるならこれでも十分と言えるかもしれない。

 運航を計画している東京駅~成田空港間の移動時間は約14分。成田空港公式サイトによると、同区間はJR東日本の成田エクスプレス利用時が50分、日暮里乗り換えの京成スカイライナー利用で47分、高速バスが最速60分とある(※いずれも目安)。

 大幅な移動時間の短縮になり、一定の需要はありそうだが気になるのは利用価格。現時点での最速移動手段は約18分の東京へリポートからのヘリコプターで、料金は3万2780〜5万4780円(※平日の場合)とそれなりの金額だ。

「バーティカルエアロスペース社は、条件付きながら丸紅から最大200機の予約を得ているそうなので、それを全部投入するなら定員5名(※操縦士含む)ながらかなりの輸送能力になります。今のところ、運賃がいくらになるのかは不明ですが、ヘリコプターと大差ない金額なら需要は確実にあるでしょう」(航空ジャーナリスト)

 値段はちょっと張りそうだが、一度くらいは乗ってみたいものだ。

(高島昌俊)

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