あるゾ!大谷翔平が侍ジャパン合流で二刀流の試運転

 今オフ、侍ジャパンの一戦が二刀流の復活の舞台に変わるかもしれない。

 5月7日に復帰した大谷翔平が17日、本拠地・エンゼルスタジアムに帰ってきた。右肘のトミー・ジョン手術の影響で、今シーズンは二刀流を封印。打者として懸念されたのは実戦感覚だったが、20日までの成績は11試合で45打数12安打、2本塁打、8打点と結果を出している。エンゼルスの首脳陣もひと安心といったところだろう。

「ただ、速いボールに差し込まれるシーンもありました。変化球を打ち損じてファウルになるなど、まだ大谷本来のスイングができているとは言えません。オースマス監督も大谷が爆発するのは、もっと先になると見ています」(スポーツ紙記者)

 解決法は、実戦を積み上げていくしかない。本来のスイングを取り戻すのは「夏場以降」とエンゼルス首脳陣も考えており、長い目で大谷を見守っていくという。

「疲労が蓄積すれば、手術した箇所にまた痛みが再発する恐れもありますから、頃合いを見て休ませることも大事。そういう意味でも時間がかかるということでしょう。問題は本来のスイングを取り戻した頃にはシーズンが終わってしまうことです。オフも実戦に近い調整をさせないと…」(特派記者)

 オフの期間に開催される中南米のウインターリーグに大谷を派遣する案も検討されていた。しかしながら、球場設備を含めたメディカルケアの面ではウインターリーグは適当ではない。そこで浮上してきたのが、日本だ。
 
 侍ジャパンは今年11月開催の第2回「プレミア12」大会に出場する。台湾の球場での試合となるが、チームトレーナーや医療施設で日本は万全を期しており、「大谷を派遣するなら、中南米よりも侍ジャパン」という位置づけだ。
 
 17年の第3回WBCでは、大谷は故障により代表入りを辞退している。「ケガがらみ」なのは当時と同じだが、プレミア12が二刀流の試運転の場となるかもしれない。大谷の合流はあり得ない話ではないのだ。

(スポーツライター・飯山満)

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