大人気!ロボアドバイザー による〝ほったらかし投資〟は本当に儲かるか?

 ロボアドバイザーの代表格ともいえる「ウェルスナビ」が絶好調だ。ウェルスナビを提供する、ウェルスナビ社は8月24日、預かり資産1000億円、申し込み件数13万口座を突破したことを発表。急速に普及してきた感があるが、いったいどんなものなのか。

「ウェルスナビとは、AI(人工知能)により全自動で資産運用ができるロボアドバイザーのことです。口座開設・入金後、資産運用の方向性を選択すれば、あとは自動的に資産を運用してくれます。まさに究極の〝ほったらかし投資〟の1つです」(経済誌ライター)

 AIの進化はとどまるところを知らないが、いったいどんな投資をしているのだろうか?

「ウェルスナビの資産運用は長期・積立・分散が基本です。約50カ国、1万1000銘柄に分散投資し、世界経済全体に投資していると言っても過言ではありません。世界経済全体が成長していく限り、資産を増やすことができます。2018年2月6日の同社HPのコラムにもありますが、過去25年間を見た場合でも、リーマンショックなどの一次的な金融危機はありましたが、長期・積立・分散による資産運用により資産を増やせたことを示しています。つまり、長い目でみれば、安定したリターンが得られる可能性が高いということです」(経済誌ライター)

 気になるのは実際の運用実績だが……。

「Aさんは30万円を初期投資し、その後、毎月2万円ずつ自動積立。1年後の投資額は30万円+2万円×12カ月=54万円。それに対して資産評価額は約58万円。約7%の高利回りとなっています。もちろん右肩上がりに評価額が増えるわけではなく、マイナスになることもあります」(前出・経済誌ライター)

 また、ロボアドバイザーはウェルスナビだけではない。「THEO(テオ)」(お金のデザイン)、「楽ラップ」(楽天証券)など、いくつか種類がある。

「いろいろありますが、投資対象の種類や運用実績、手数料などを比較して、自分の目的と合ったロボアドバイザーを選ぶといいでしょう。最低投資額はウェルスナビと楽ラップは10万円、THEOは1万円です。いずれもスマホで申し込めます」(前出・経済誌ライター)

 投資に自信がなければ、ロボアドバイザーに頼るのも手だ。

(石田英明)

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