アイドルではなく芸術!展覧会「春夏秋冬」で見えた乃木坂46の可能性とは?

 9月11日、乃木坂46の公式YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」にて、メンバーが現在、上野の東京国立博物館にて開催中の「春夏秋冬/フォーシーズンズ乃木坂46」を鑑賞する動画が公開された。

 この展覧会は、春夏秋冬の花が表現された7点の日本美術と、アイドルグループ・乃木坂46を重ね合わせ紹介する実験的なものだという。

「今回のこの展覧会は、日本を代表する博物館で行われていることもあり、日本の表現者の代表として乃木坂46が起用されています。メンバー一人ひとりを花に見立てた映像インスタレーションによって、日本の人々が花に託した造形の本質が彼女たちのパフォーマンスで示されていき、乃木坂46と日本の文化と、私たちが生きる日常/自然とが、地続きの存在であることを実感できるという内容になっている。日本の伝統を若者に人気の表現者を起用して、若い世代にも理解してもらう方法はとても意義あるものだと思います。実際に会場には多くの若者が訪れており、男子学生集団や女子グループ、カップルが目立ちました」(芸能ライター)

「乃木坂46というグループ自体、アイドルという枠に収まりきれないグループだと思います」と力説するのはアイドル誌編集者だ。さらにこう続ける。

「彼女たちの圧倒的な美しさと表現力は、全アーティストと比べても劣らないでしょう。特にダンスという部分では、1期生の齋藤飛鳥の表現力は目を見張るものがあります。自身がセンターである『Sing out!』の間奏に齋藤のソロダンスパートがありますが、その優美さと表現力には思わず引き込まれます。今回のイベントでも齋藤が会場となっている国立博物館を舞台にダンスしている姿が展示されており、歴史的建造物と齋藤の優美なダンスが見事にマッチしています」

 また、同じく1期生の生田絵梨花の表現力は言わずもがな。

「彼女はすでに人気舞台女優であり、その演技力、表現力、歌唱力は広く評価されています。またピアノの演奏もピカイチで、音楽の天才と言っても過言ではない。『乃木坂配信中』で本人が言っていたのですが、今回の生田の展示で流れている音楽は生田自身のピアノ演奏と歌を逆再生したり組み合わせたりすることで日本美術の構造を表現しているようです。まさに表現者として生田は最適な存在でしょう」(前出・アイドル誌編集者)

 もはやアイドルの枠を超えて芸術の域に突入している乃木坂46。「アーティスト集団」としても目が離せない存在になりそうだ。

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