筒香の電撃移籍で囁かれる「パイレーツは米国版DeNAだ」

 日本時間8月15日、ドジャース傘下の3Aオクラホマシティが筒香嘉智選手をリリースした。事実上の戦力外通達である。

「筒香のリリースを予想する声は出ていました。7月下旬、優勝争いのための補強トレードを何件か成立させました。そのなかに左打ちの外野手であるビリー・マッキニーが含まれていました。同じタイプの『左打ちのスラッガー』を外部補強したということは、筒香に見切りをつけたと解釈できるので」(在米ライター)

 当然、筒香のリリースに古巣・DeNAを始め、日本の複数球団が素早い反応を見せていた。しかし、その数時間後、「ピッツバーグ・パイレーツに移籍する」との一報も飛び込んできた。今季のパイレーツはナ・リーグ中部地区最下位と振るわず、チームの士気も落ちているが、筒香はメジャーリーガーとしてまた表舞台に復活できそうだ。

「8月に入ってから、筒香はDeNA時代の打撃を取り戻しつつありました。8月の成績は打率3割7分8厘、本塁打2、OPS1.141と絶好調でした」(同前)

 この移籍にはパイレーツのチーム事情が影響している。同地区首位のブルワーズとは29.5ゲーム差、ペナントレースはまだ40試合以上残っているのに、76敗も喫している(同時点)。100敗到達の屈辱もあり得る状況で、ファンも完全に諦めているという。

「パイレーツファンは、若手有望株のケブライン・ヘイズの成長以外、楽しみもありません。そのヘイズへの対戦投手のマークが厳しくなっており、筒香が加わることでヘイズの負担が減るのなら…」(現地関係者)

 補強費用も潤沢にあるわけではない。昨年オフ、次々と投打の主力選手が移籍してしまい、補強らしい補強もしないままシーズンに突入してしまった。ハッキリ言って、今のパイレーツは人材難である。

「筒香のレギュラー獲得、クリーンアップ定着も十分にあり得ます」(同前)

 そういえば、筒香はDeNAが球界に新規参入したばかりでまだ強くない時代を支えてきた。チームが強くなっていく過程を体験しており、主将役として後輩たちをまとめてきた。再建期にあるパイレーツにはうってつけの人材かもしれない。

 メジャーリーグに挑戦して2年目、筒香はようやく働き場所を得たのではないだろうか。

(スポーツライター・飯山満)

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