有名YouTuberをネタに!? イオンシネマの“いじりツイート”に賛否

 イオンシネマの公式Twitterアカウントに8月11日に投稿されたあるツイートがネット上を騒がせている。投稿の3時間後には当該ツイートは削除され、「ご不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございません」「今後はこれまで以上に注意を払い、ツイートの発信に努めてまいります」という謝罪文が掲載された。

 この一連のプチ炎上に対しネット上では、《消す必要ない!誰が不快になったの?》《謝罪するほどダメな投稿だったのか?》と疑問の声が飛び交っているようだが…。

 問題とされたツイートは「どうも〜イオンシネマでぇ〜す。」「本日、“イオンシネマ”でTwitter検索してみたらば…なるほど。今日は『#オフ会0人の日』でしたか」「映画館としては0人と言わず、沢山のお客さまにお越しいただきたいと思います。新型コロナウイルス感染症予防対策を行い皆さまのご来場お待ちしております」といった内容だった。

 ツイートに出てくる「オフ会0人の日」というのは、かつて有名YouTuber・S氏がネット上に残した“伝説”が関係しているようだ。「どうも〜イオンシネマでぇ〜す」という挨拶も、S氏の動画内での挨拶に似せた“ネタ投稿”だったと推測できる。

「2014年の同日、S氏はイオンモールりんくう泉南で、視聴者との交流を目的にオフ会を開催しました。しかしその日のオフ会に視聴者は集まらず、『オフ会0人』という結果に終わってしまったのです。その様子を詳細に動画にアップしたことや、数々の珍言動のおもしろさも相まって一気に注目度が高まり、伝説のYouTuberと言われるようになりました。ネット上では『オフ会0人の人』という不名誉な知られ方ではありますが、かなりの知名度で、ネタにされることもしばしば…。しかしこうした“ネットネタ”を、企業が公式の発信でいじるというのは、ふさわしくなかったのかもしれません。批判が相次いだわけではなかったのですが、3時間で削除にいたったのは上層部の指示があったのかもしれませんね」(メディアライター)

 ネット上では《オフ会場所に設定されたイオンだからこそできた程よいおふざけで良かった》《不快ではないが、企業の公式アカウントがネットのノリにのっかるのはサムいよな…》など賛否の声があがっている。企業アカウントの炎上が相次いでいる昨今の状況では、即刻削除は賢明な判断だったといえよう。

(浜野ふみ)

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