フェンスに無数の南京錠が…高田馬場駅前が「恋愛祈願スポット」に!?

 緊急事態宣言に伴い、飲食店でのアルコール提供取りやめが続く中、繁華街の路上でアルコール飲料を持ち寄って飲酒する“路上飲み”をきっかけに、東京・新宿区のJR高田馬場駅前がいま「恋愛祈願スポット」として注目を集めているようだ。

 騒音やゴミのポイ捨てなど、迷惑行為も伴う“路上飲み”対策のため、新宿区は5月19日に“ストリート飲み会”の有名スポットと化した高田馬場駅前広場をフェンスで封鎖したが、この対策措置として置かれたフェンスに無数の南京錠がつけられる事態が発生している。

 ネット上では《高田馬場の駅前広場、カップルがつけていった願いの錠前だらけなんだが》《デートのとき南京錠持っていかなきゃ》《南京錠めちゃくちゃ増えてる…!成就を願ってつけに行こうかな》と、“路上飲み”対策の金網フェンスの異変が話題になっているようだ。高田馬場駅前が観光地などでよく観られる『愛の南京錠』の願掛けスポットに様変わりしてしまうのだろうか?

「『愛の南京錠』現象は問題も多く抱えています。カップルたちが永遠の愛の象徴として、フェンスやモニュメントに南京錠をかける『愛の南京錠』は、人々の願いが込められているとしても、景観を損ない、安全性にも問題が生じるなど、あまり褒められたものではありません。『愛の南京錠』で有名なフランス・パリのポンデザール橋では、恋人同士がお互いの名前を書いた南京錠を橋に取り付け、鍵をセーヌ川に捨てることで永遠の愛が手に入るというジンクスがありますが、あまりに増えた南京錠の重みで2014年にはフェンスの一部が倒壊するなど、橋の安全性を脅かす問題に発展しています。“路上飲み”対策で設置されたフェンスが、いつの間にやら高田馬場の恋愛祈願スポットになっているようですが、これ以上永遠の愛を誓うカップルが増えては区も何らかの対策を取らざるを得ないでしょう」(メディアライター)

 新型コロナ感染拡大の予防策として置かれた金網フェンスに、南京錠を取り付けられないよう、さらに対策を施さねばならないというのか…。そもそも、永遠の愛を祈願するのに“路上飲み”対策のフェンスに鍵をかけるというのはなんとも味気ないと思わないのだろうか。

(浜野ふみ)

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