「一生来るな!」でも神対応、さんま直撃は週刊誌記者の登竜門だった!?

 自身が企画・プロデュースを務める劇場用アニメ「漁港の肉子ちゃん」PRのため、このところ各メディアをはしご出演し、宣伝に余念がなかったお笑いタレントの明石家さんま(65)。

 12日には、パーソナリティーを務めるMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演したが、そこで明かされたのが映画公開を前に、直撃してきた週刊誌記者を一喝した、というエピソードだった。

 さんまによれば、取材に来たのは「週刊文春」の女性記者で、《何で来たのかと思ったら、“明日から映画公開ですけど、Cocomiちゃんの声優ぶりはどうでした?”と》訊ねられ、連日、映画の宣伝のためテレビ出演などで、Cocomiの声優ぶりを絶賛していたこともあり、《お前な、朝から散々…モーニングショー見ろ!って。全部言うてるし!ラジオでも言ってるし、明後日のヤングタウン聴いとけボケ!》と一蹴。すると、記者が突然、Cocomiの母である工藤静香を引き合いに出し「工藤静香さんのお気持ちはどうでしょうか?」と聞いてきたので、《俺のところに来る人(記者)は、研修生か新人か、ポンコツな記者しか来させない》《知らんてほんまにもう!お前来んなよ、一生!って》と苦笑しながら追い払ったというのだ。

 週刊誌の芸能記者が語る。

「なんでも、その記者は前日、フリーアナウンサーの加藤綾子アナの結婚についてコメントを、翌日にも映画の話を聞いてきたそうですが、編集部としてはどうしても『さんま……』というタイトルを打ちたかったんでしょうね。たしかに、芸能記者の間では、何かあればさんまにコメントを、という時期がありました。さすがに還暦を過ぎて、女性スキャンダルは鳴りを潜めたものの、さんまといえば、若い頃は芸能界一のモテ男として、それこそ女性問題は枚挙にいとまがなかった。しかも彼の場合、写真を撮られても、いつどんな状況で直撃されても、他の芸能人のように『事務所を通して!』と逃げるのことはなく、常に自分の口からコメントを発していましたからね。今回もラジオでは、《(俺は)適当に答えてくれるし。喜びよるんですよ。無視しないから、必ず言葉を言うから》と、色々ぼやいているものの、結局、それをネタにして《(芸能記者の)研修期間は俺とみのもんたさん、もってこいらしいんやわ》と笑いに変えていますからね。そんな神対応が出来るタレントは、芸能界広しと言えど、さんま以外にはいないはず。そのあたりが、天敵である芸能記者からもさんまが愛される理由でしょうね」

 ラジオ番組でのコメントを受け、SNS上では《新人記者が来てもきちんと相手してあげてる。さんまさん偉いなあ》《ノーコメントではなく必ず対応しているのがさんまさんの優しさなんだろうな》《どんな状況でも対応するのはさすがとしか言いようがない》といった意見が続々。さらには、《バラエティ番組観てても若手に対する愛情を感じる。スベったり噛んだりしたとこ取り上げてくれて。「オレがオレが」のイメージあるけど若手のために少しずつ後ろに下がってるような気がする》といったコメントも。

 1970年代後半から現在まで、芸能界の第一線で活躍を続けている国民的お笑いスター、さんま。その神対応こそ、彼が芸能界で輝き続ける秘訣なのかもしれない。

(灯倫太郎)

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