野球・ソフトボールは東京五輪で見納め!? 二度と正式種目入りしない理由とは

 今も開催に疑問の声が挙がっているが、東京五輪ではホームアドバンテージを生かしてメダルラッシュが確実視されているニッポン。なかでも注目されているのが侍ジャパンこと野球日本代表だ。しかし、ソフトボールも含め、この2つの競技は今後オリンピックで二度と見られなくなる可能性が高いという。

「今回、3大会ぶりに種目入りしたとはいえ、開催都市提案の追加種目というワケのわからない扱い。要は正式種目じゃないってことです。しかも、次のパリ五輪では採用されないことがすでに決定済み。恐らく、このままフェードアウトする可能性が高いでしょうね」(スポーツジャーナリスト)

 五輪の放送権はケタ外れの高値で取引されていることは有名だが、野球とソフトボールの放映権を購入するのは出場国などの一部の国と地域のみ。リーズナブルな価格に設定されていても売れないというのだ。

「野球の本大会に出場できるのはわずか6ヶ国と、五輪の競技規模じゃありません。それに22日からの世界最終予選に出場するはずだった6ヶ国のうち、中国と台湾、オーストラリアが新型コロナを理由に出場を辞退。そのため、海外では『メダルの価値があまりに低すぎる』なんて批判の声も挙がっています」(同前)

 日本人には信じられない話だが、野球は世界的にはマイナー競技。ソフトボールにいたっては超マニアックなスポーツという存在だ。

「もちろん、野球は東アジアや北中米では人気ですけど、世界の競技人口は3500万人。これは野球やソフトボールのルーツとも言われているクリケットの1億5000万人の4分の1以下。クリケットはアメリカ以外の欧米諸国や南アジア、アラブ圏ではメジャースポーツのひとつで、『こっちを種目入りさせたほうが盛り上がる!』なんて言われているほどです」(同前)

 特に野球は00年シドニー五輪からプロ選手の参加が解禁され、日本は毎回優勝候補にあがりながらメダルは04年アテネ五輪の銅どまり。最後の大会になる可能性が高いからこそ金メダルで有終の美を飾ってほしいものだ。

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