映画「キングダム」の大ヒットにフジテレビがほくそ笑むワケ

 俳優・山崎賢人の主演映画「キングダム」が絶好調だ。4月19日の公開から27日までに動員数100万人、興行収入は14億円を突破した。実は、同作の大ヒットでフジテレビがほくそ笑んでいるという奇妙な話が出てきた。

「キングダム」は、中国の春秋戦国時代を舞台にした同名人気漫画の実写版。山崎が演じるのが、天下の大将軍になるという夢を持つ戦争孤児の少年・信。その信が、俳優の吉沢亮が扮する中華統一を目指す若き王・えい政と出会い、戦乱の世を生き抜く壮大なストーリーだ。山崎の戦闘シーンはド迫力で観客を一気に引き込むが、負けず劣らず存在感を示した女優がいた。

「長澤まさみです。彼女の役どころは、古代中国の辺境に住む『山の民』の女王・楊端和。屈強な山の民の兵士を率い、剣を持って大勢の敵を倒していく姿は勇ましくもあり、美しさも漂っていました。長澤まさみに関心がない人でも、その圧倒的な存在感と強さに引き込まれたはずです。ネット上でも『長澤まさみが麗しすぎた』『楊端和の長澤まさみに痺れた』『キングダムを観たら、みんな長澤まさみのファンになるよ』など、主演の山崎を食う勢いです」(映画誌ライター)

 実は、その長澤主演の映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」が5月17日に公開される。同作は、2018年にフジテレビで放送された同名ドラマの劇場版。長澤演じる天才詐欺師のダー子らによる〝騙し合い〟を描いた痛快エンターテインメントだ。公開翌日の18日にはスペシャルドラマとして「コンフィデンスマンJP 運勢編」(フジテレビ系)が放送される。

「『キングダム』で長澤ファンになった人は、間違いなく『コンフィデンスマンJP』も気になるはずです。当然、〝長澤効果〟で映画やドラマのヒットも大いに期待できます。観客動員数や視聴率が高い数字を記録すれば、映画もドラマも続編という流れになるでしょう。そうなれば、フジテレビはウハウハです」(前出・映画誌ライター)

 キングダムさまさまになるか、「コンフィデンスマンJP」が楽しみだ。

(石田英明)

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