4月30日付で40年以上在籍したジャニーズ事務所を退所した歌手の近藤真彦(56)。昨年、「週刊文春」11月19日号での不貞報道により芸能活動自粛中だったうえ、後輩や事務所関係者にも挨拶をしていなかったことから後輩の東山紀之が「薄っぺらく感じる」と苦言を呈するなど非常に後味の悪いものだった。
これで芸能界復帰は完全に遠のいた形になってしまったが、「タレント業ができなくても致命的な打撃を受けたわけではない」と話すのはモータースポーツジャーナリストだ。
アイドル時代からレース活動を続けていたことは広く知られているが、現在は自身の名を冠したKONDO Racing Teamのオーナー兼監督。少なくともこの四半世紀はタレント業よりレース活動が軸足だという。
「レーサーとしての実績は平凡でしたが、チーム監督としては国内最高峰のスーパーフォーミュラに前身のフォーミュラニッポン時代から22年連続出場し、18年には年間王者に輝いてます。さらにもう1つの国内トップカテゴリーのスーパーGTにも16年連続で参戦。また、過去にはル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間といった世界的な耐久レースにも出ています。芸能人であることに関係なく今や日本レース界の重鎮と言える存在です」(前出・ジャーナリスト)
また、レース活動を続けるうえで重要なのがスポンサーの存在。ただし、不貞報道後もチームのスポンサーが激減して資金繰りに行き詰まっている様子もないとか。
「不貞報道前も芸能活動はたまにディナーショーをこなす程度で、それもレース活動の合間に行っている状態でした。チームオーナーや監督としての実績は中嶋悟や鈴木亜久里といった元F1ドライバーにも負けていないし、レース業1本でも全然困らないと思いますよ」(前出・ジャーナリスト)
すっかり過去の人となりつつあった芸能界とは違い、レース界では不貞報道程度じゃ地位が揺るがないほどの大物。どうやら〝愚か者〟ではなかったようだ。