“シンママ候補”宮口治子氏「事実婚」写真あった(2)幸せオーラ満開の白無垢姿

 当初、立憲民主党の候補者は3人いた。男性弁護士2人と宮口氏だ。最大の有力候補だったのは郷原信郎氏(66)だが、3月9日に出馬を辞退。それでも、もうひとりの男性弁護士でほぼ内定とも言われていたようなのだが‥‥。

「実は昨年秋に国民民主党など他党が合流した時点から、風向きが宮口氏擁立に傾いていたといいます。というのも、彼女を支持する立民の森本真治参院議員がかつては旧国民民主党所属であったため、宮口派の援護者が増えたようです」(政治部記者)

 出馬表明は3月20日と、自民党に比べて約1カ月出遅れた。しかし蓋を開けてみれば、新人の宮口氏が自民党候補の西田英範氏(39)をリードしているとの展開が伝えられている。

 宮口氏は女性の社会進出やジェンダー問題への取り組みを重視。出馬表明では「現在は離婚をしておりまして、シングルマザーとして3人の子供を育てております」と、自身の身の上をことさらアピールしてみせた。そんな逆境に立ち向かう、強い女性像が順調に支持を集めた格好だ。

 ところが、である。「経歴詐称疑惑」の写真が漏洩する騒動が勃発したのだ。

「謹賀新年二〇二一」とプリントされた写真には、白無垢姿と袴姿の男女が向き合って微笑んでいる。唇が触れる寸前まで顔を近づけるショットなど、計8枚の写真がコラージュされた年賀状らしき写真だ。幸せオーラ満開の姿は新婚夫婦にしか見えない。微笑ましいとも思えるものだが、宮口氏はシングルマザーと公言していたはずでは‥‥。

 さらにお相手は、森本議員の秘書であり、状況からはパートナーのプッシュによって野党統一候補になったと思われても仕方がない。宮口氏の選挙事務所に確認すると、担当者はこう話した。

「宮口さんにパートナーがいるのは事実ですが、入籍はしていません。昨年の秋頃には両親への挨拶も済ませましたが、式と入籍はコロナ禍の影響で見合わせていたようです。昨年末に結婚式の前撮り写真として撮影したものを宮口さん側の親しい友人15人ほどにLINEで『6月に入籍予定です』というメッセージ付きで送ったところ、それが出回ってしまいました」

 前夫と別れたのは3年前。共同親権で育児を支え合ってきたという。そして現在は、結婚を約束した「事実婚」の新たなパートナーがいるというわけだ。

 とはいえ、昨年秋から出馬の可能性がありながら、触れ込みとは違う、疑惑が生じてしまうような写真をバラまくとは、少し脇が甘い印象も受けるが、

「いやいや、私たちも郷原さんで候補は確定すると思っていたくらいです。昨年の秋にはまだ決まっていません。宮口さんに白羽の矢が立ったのは2月後半~3月前半です。しかも推薦したのはパートナーの方ではなく一般女性で、宮口さんと立憲民主党内の人脈に共通する知人。写真の流出や噂も、自民党側からの嫌がらせではないでしょうか‥‥。もちろん、誤解を招いてしまったことは事実です」(選挙事務所の担当者)

 与党のみならず野党にとっても、今回の再選挙は今後の政局に関わる重大な試金石だ。横田氏が最新情勢を分析する。

「3勝できるかどうか、広島戦にかかっています。もし勝てば勢いがつき、政権交代まではいかなくとも、解散総選挙で自民党の議席が大幅に減るかもしれません。宮口陣営で電話かけをしているボランティアの方は、有権者の反応がいいと言っている。街頭演説でも拍手が力強く、熱伝導のように広がっていました」

 そうした期待に応えることができるか。待ったなしの選挙の行方が注目される。

「週刊アサヒ芸能」4月29日号より

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