一軍デビュー間近!怪物・佐々木朗希が直面する「2つの壁」とは

 令和の怪物・佐々木朗希の一軍登板日が検討されていた。早ければ、5月3日からの本拠地での日本ハム3連戦での先発デビューとなりそうだ。

 これは、千葉ロッテ・井口資仁監督が明かしたもの。去る4月2日の佐々木の二軍登板を指して、「ゴールデンウイークくらいに上がれるプログラムになってます」と複数のメディアの前で語っていたのだ。

 しかし、問題が2つ。井口監督は「順調に行けば」とも話していた。一軍登板までの約1カ月間、あと2、3回、二軍で登板するだろう。その結果次第では、一軍デビューは先送りとなる。

「2回目の実戦登板となった3月23日のDeNAとの練習試合が問題でした。走者を出した途端、投球フォームがおかしくなりました。走者は大きなリードを取っていなかったのに一人で慌てて…。そういう精神面での課題克服が4月2日のテーマとなり、合格点を与えられたようです」(球界関係者)

 怪物・佐々木には“繊細な一面”があることも分かった。しかし、一軍デビューまでの約1カ月間で注目されるのは、イニング数だ。

「実戦で投げた最長イニングが2回でした。先発投手としての責任イニングを投げるスタミナもあるはずですが。これまでの慎重な指導ぶりからして、この約1カ月間で、投球回数を急激に増やすとは思えません」(同前)

 日本代表・侍ジャパンのエースになってほしいと、ファンも期待している投手である。それに相応しい一軍デビューとなれば、リリーフではなく、やはり先発だ。2イニングで交代させるとなれば、一軍首脳陣はGWシーズンの連戦が続く最中で通常以上の救援投手を待機させなければならない。

 千葉ロッテは佐々木指名後、育成ビジョンを作成した。今、佐々木はそのビジョンのどの過程にいるのか。「順調に成長の階段を上っている」…一軍デビューは楽しみではあるが、そんな中間報告となりそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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