農水省で「一太郎」使用禁止令!”法案ミス”で受けたトバッチリ

 農水省でジャストシステムの国産ワープロソフト「一太郎」の事実上の使用禁止令が出されたことを、フジテレビ系のニュースサイト「FNNプライムオンライン」が報じた。

「一太郎」禁止令が出されたのは政府提出の法案にミスが見つかったことが原因と見られている。今国会に提出したすべての法案をすべてチェックし直した結果、政府提出法案の4割にあたる13府省庁23法案1条約でミスがあったことが発覚。3月25日の国会では菅首相が謝罪する事態になっていた。

「FNNプライムオンライン」によれば、政府内で「一太郎」の使用を問題視する声が上がっていたとのことで、農水省が出した通知には「対外的にやむを得ない場合を除き、『Word』の使用を徹底」と書かれていたという。

 この報道にネット上では、《これジャストシステムは風評被害で訴えていいんじゃないか?》《自分達のミスを民間ソフトのせいにするのはさすがにひどすぎやしないか》《無能が道具に当たるの図。しかもこれで良質な国産ソフトのシェアが減るしいいことない》といった声が上がっていた。

「もともと農水省は、2018年に文書作成ソフトを『一太郎』からマイクロソフトの『Word』に統一するよう呼びかけていました。しかし、いまだに使い慣れた『一太郎』を愛用する職員も少なくないため、法案ミスが相次いだことにより改めて『Word』使用を徹底したということだと思います。決して『一太郎』だからミスが起こったというわけではないと思いますが、そういう印象を与えてしまったのは事実。最初から『Word』を使っていればミスが起きなかったかといえば、そんなことはないと思いますけどね」(ITジャーナリスト)

 ジャストシステムにとっては、とんだとばっちりだろう。

(小林洋三)

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