Jリーグ「プレミア構想」本格検討に「ぶち壊しだな」批判殺到の理由

 サッカーJリーグは、4月1日より「リプランニング推進サポートチーム」を立ち上げ、かねてから噂のあった“Jリーグプレミア構想”を本格的に検討していくことが明らかとなったが、SNSなどで各クラブのサポーターから批判的な意見が相次いでいる。

「Jリーグプレミア構想とは、J1、J2、J3とは別に上位リーグを新設し、参加クラブを10~14程度と少数精鋭にするものです。なお、同構想では外国籍選手枠の撤廃やクラブが放映権を管理するなどの案も出ており、各クラブが切磋琢磨することで日本のプロサッカーリーグのレベルをより高める、収益性を上げる狙いもあります」(スポーツ紙記者)

 2019~2020シーズンのテレビ放映権料が約4180億円で世界一となったイングランドのプレミアリーグがロールモデルとなっているというが、ネット上では《意味が分からない、今のJリーグで数だけ絞ったら、単にリーグ自体が衰退するだけ》《せっかくここまで来たのにぶち壊しだな日本でやる意味ある?》《単純に今のJ1がJ2になってプレミアがJ1になるだけ。今のJ1にプレミア感を持たせれば良いのでは?》《外国籍枠を撤廃してもスター選手がやってくるわけでもなく、プレミア感なんて出るわけない》といった否定的な意見が数多く寄せられているのだ。

「プレミア化して参加クラブを絞るのは、12チームで運営される日本のプロ野球の影響もあると見られていますが、イングランドのプレミアリーグもスペインのラ・リーガも20チームあり、野球と比べ試合数の少ないサッカーリーグを少数で戦うのはむしろ飽きられてしまう可能性はあります。また、放映権料をクラブに管理させることでイングランドやスペインのように強豪チームとそれ以外のチームの差が生まれやすくなり、消滅するJクラブも出てくると考えられます。これまで地域密着でクラブやサポーターを増やしてきたJリーグですが、プレミア化で収益は増えるかもしれませんが、国内のファンが減る事態も予想され、ファンも危機感を抱いているのです」(スポーツジャーナリスト)

 結果、地元のクラブが外国籍選手ばかりになってしまったら、それでも応援を続けるだろうか?

(小林洋三)

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