スポーツジム大量閉店で利用者の恨み節「不調の原因はコロナ以外にも」

 コナミスポーツは3月22日、「コナミスポーツクラブ」と「エグザス」の計16施設を5月末までに閉店させることを明らかにした。

 新型コロナウイルス感染拡大による利用者の減少が原因とみられているが、ネット上では「コロナだけが理由ではない」と言わんばかりに、コナミに限らずスポーツジム全体に対する不満が相次いで寄せられている。

「スポーツジムは基本的に密閉された空間で、マスクなしで息を上げながら運動する利用者も多い。千葉や横浜、徳島などでスポーツジムやフィットネスクラブでクラスターも発生しており、利用を控えた人も多かったのではないでしょうか」(情報誌記者)
 
 事実、「oricon ME」が昨年11月に3年以内にフィットネスクラブに通ったことのある男女5000人以上におこなった調査によれば、コロナの影響で1年以内にスポーツクラブを退会したと回答した男性は44.1%、女性は45.5%といずれも4割を超える結果となった。

「しかし、ネット上では《自分が通ってるジムは怪我しても休止はできず、一度退会すると再度入会金が必要など殿様商売過ぎ》《私のところは狭いし、器具は少ないし、ランニングマシーンなんて予約制で15分しか使えなかった》《オープンから数年ははスタジオのプログラムも豊富でしたが、露骨にプログラムが減ってしまったので退会しました》などジムの利用者が減少している理由はコロナ以外にもあるとの意見が数多く見られたのです。最近では24時間制で低価格なところも増えスポーツジム業界は価格競争が巻き起こっていますが、その一方でトレーニング器具やプログラムが削減されるといったケースも増えているようで、内容に不満を持っている人たちも少なくないようなのです」(経済ジャーナリスト)

 スポーツジムに必要なのはコロナ対策だけではないのかもしれない。

(小林洋三)

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