2021年春の「青春18きっぷ」を賢く売り、上手に買う方法

 毎年、春夏冬に期間限定で発売されているJRの普通・快速列車1日乗り放題×5回分がセットになった「青春18きっぷ」(1万2050円)。春は3月31日まで駅のみどりの窓口や一部の券売機で切符を販売しており、4月10日まで利用可能だ。だが、1回でも使ってしまうと駅での払い戻しは不可能になる。

 この切符自体は1人で5日分使ってもいいし、5人で1日利用することもできて使い勝手が非常にいい。1回分に換算すると2410円となり、1日でそれ以上の運賃の区間を移動すれば損はしない。長距離の鉄道旅行をせずともちょっとした行楽で十分元を取れるのでファミリー層の需要も意外と多い。

 とはいえ、1~2回分残したまま有効期限を迎えてしまい、結局無駄にするケースも珍しくない。しかし、そんな余った青春18きっぷでも金券ショップなら買い取ってくれる。

 ただし、使用可能回数や切符の残り有効期間、在庫状況によって価格は細かく変動し、お店によっても異なる。ちなみに3月24日現在の買取相場は、残り1回分が2500~3000円。2回分が4500~5000円。つまり、買い取ってもらうことを前提に1日乗り放題×3~4回分の切符として使用できるわけだ。

 また、これは売りたい人だけではなく買いたい人にとっても便利。JRでは普通・快速列車限定の乗り放題切符を複数取り扱っているが乗車可能な区間に制限があったり、週末しか使えないなど利用時期が決まっているものがほとんど。その点、青春18きっぷなら北海道から九州までエリアを問わず乗車可能だし、4月10日までなら平日・土日を問わず利用できる。なにより5回分も使わないのであれば、金券ショップで販売している使いかけの青春18きっぷを買えば問題ない。

 ちなみに4月に入ると日を追うごとに買取価格も販売価格も日を追うごとに下がり、残り日数が少なくなると買い取りを断る店も出てくるので要注意。また、夏も冬も有効期限が短くなると相場が下がるのは同じため、金券ショップで使いかけの同切符を扱っていることを知っておくと役に立つはずだ。

 少しでも旅や行楽の交通費を抑えたいという方はぜひ活用してみよう。

(トシタカマサ)

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