開幕二軍で正念場!日ハム・清宮幸太郎に「早期昇格」の”怪情報”

 チーム事情でかなり早い時期にチャンス到来となるのではないだろうか。

 北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎内野手が開幕一軍メンバーから外された。去る3月23日、二軍施設の鎌ケ谷スタジアムでの全体練習後、栗山英樹監督が明かしたもので、オープン戦13試合での低打率のためかこの時点では、不振に苦しむ将来の大砲候補に同情する声は聞かれなかった。しかし、同時に「早期の一軍合流」を予想する関係者、メディアも少なくなかった。

「ペナントレースの順位予想ですが、どのメディアも日本ハムを優勝争いから外しています。なにより投手力が心配。先発、リリーフともに不安があり、栗山監督はある程度の失点を覚悟しながらの采配になると思われます」(ベテラン記者)

 エース・有原航平のメジャー挑戦による退団もあった。ドラ1ルーキーの伊藤大海を評価する声は聞かれるが、2ケタ勝利が計算できる投手は少ない。また、クローザーが予定されている杉浦稔大も未知数だ。昨季終盤はその適性が垣間見えたが、シーズンを通して救援に専念したことがない。

「清宮が故障以外で開幕一軍メンバーから外されたのは初めて。投手難となりそうな状況なので、打たれたら打ち返すゲーム展開にしなければ勝てません。不調の清宮が外された理由には、そんなチーム事情も重なっていました」(球界関係者)

 しかし、こんな見方もされていた。「清宮の二軍降格はダメ出しではなく、あくまでも再調整」だと…。

「オープン戦13試合を戦って、本塁打を放った選手は中田翔(4本)、野村佑希(3本)、石井一成(1本)の3人しかいません。阪神のルーキー佐藤輝明が一人で6本を放ったのとは対照的で、日本ハムは打撃陣にも不安があるわけです」(同前)

 清宮には一発がある。大量得点のビッグイニングを作るには清宮の長打力が必ず必要になる、そんな声も多く聞かれた。

「栗山監督は清宮を大きく育てるため、厳しく接しています。今回の開幕二軍落ちにしても『しっかり自分を固めてから』とキツイ言い方をしていました」(前出・ベテラン記者)

 過去3年間、周囲から二軍再調整を進言されても、栗山監督はかばってきた。今回の二軍降格はこれまでとは対照的だが、そろそろ結果を出さなければ、清宮は本当に見放されてしまうだろう。

 日本ハムの今季は清宮の復調次第とは言えそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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