城島の現場復帰も!? ソフトバンク春季キャンプに見た「ポスト工藤」の青写真

 2月1日、プロ野球春季キャンプが始まった。5年連続日本一を目指す福岡ソフトバンクホークスではOBでもある小久保裕紀・新ヘッドコーチに注目が集まった。初日は一歩引いたところからチーム全体を見渡していたが、その隣には城島健司・会長付特別アドバイザーの姿も…。現場では2人が談笑するシーンが目撃されていた。

「小久保ヘッドコーチの入閣は、『ポスト工藤、つまり次の監督の含みもあって』というのがもっぱらです。本当に小久保ヘッドが監督になったら、その参謀役は城島氏という青写真を描いていると噂されています」(スポーツ紙記者)

 現時点では憶測の域を出ないが、「ひょっとしたら?」の声も強くなってきた。その理由は昨季、最後までペナントレースを争った千葉ロッテにあった。

「松中信彦氏が千葉ロッテの臨時コーチを務めることになりました。現役時代の松中氏はどちらかというと、一匹狼的なタイプでした。松中氏も独立リーグの指導をするなどし、考え方も変わったのだと思いますが…」(球界関係者)

 井口資仁監督は安田、藤原などの若手の左バッターへの“松中効果”を期待していたが、現役時代は松中氏と一緒に食事に出かけたこともなかったという。対立していたわけではない。打撃技術をトコトンまで突き詰めていく松中氏の姿勢を認めていたのだろう。

「松中氏は臨時コーチの打診を喜んでいました。やる気になっていますよ」(前出・球界関係者)

 その松中氏の臨時コーチ快諾が城島氏の現場復帰にも影響してきそうなのだ。

 城島氏は現役時代の同僚たちを指して、こんな言い方をしていたそうだ。「自分は四男坊なので」と。どういう意味かというと、小久保ヘッドが長男、次男が松中氏で、三男は井口監督。自分はいちばん下の弟であって、「上3人を差し置いて、自分が先にユニフォームを着ることはない」と伝えていた。

 臨時コーチとはいえ、城島氏の言う3人の“兄貴分”は全員、ユニフォームを着たことになる。「だから、次は城島氏の番ではないか?」と、ホークスOBや関係者たちは予想しているのだ。

 現在の城島氏の仕事は、現場とフロントの橋渡し役であり、外国人選手に関する渉外ルートについても元メジャーリーガーとしてアドバイスを求められることもあるそうだ。

「松中氏の臨時コーチが発表されたのは、1月20日でした。キャンプインの直前ですし、ホークス側から推薦のようなものがあったのかもしれませんね」(前出・球界関係者)

 松中氏の臨時コーチ就任、小久保ヘッドと城島氏の談笑。今春のキャンプ光景が、そう遠くない未来のパ・リーグ球団の指導者像を象徴するシーンになっているかもしれない。

(スポーツライター・飯山満)

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