大ヒットで億超えも!?「ライトノベル作家」の副業で一攫千金を狙うには?

 近年は出版不況で雑誌や本の売れ行きが厳しく、各地の書店も次々と閉店に追い込まれている。そんな中、数少ない好調なジャンルのひとつが「ラノベ」の略称で知られるライトノベル。主にファンタジー世界を描いた小説で10〜20代の若い世代に支持されていたが、ゲームっぽい設定などが多く盛り込まれていることから最近は若いころからRPG(ロールプレイングゲーム)に慣れ親しんでいた30〜40代など上の世代にも人気だ。

 ちなみにラノベ作家の多くは副業作家。もともと趣味で作品を発表していた人がほとんどだという。ラノベ業界に詳しいライターは、「ネット上に『小説家になろう』などの有名なラノベ投稿サイトがあり、人気ランキングの上位でなくても編集者の目にとまってデビューしたケースはいくらでもある」と話す。

 今のラノベ業界は、主人公がファンタジー世界などに転生したり転移してしまう“異世界モノ”と呼ばれる作品が大ブーム。すでに数多くのラノベがコミック化されており、アニメ版が放映されている作品も少なくない。

「さすがに『鬼滅の刃』クラスのメガヒットは無理でもアニメ化すれば原作小説も売れますし、印税にキャラクター商品のロイヤリティなんかも入ってくる。そうなれば数千万円規模の収入だって十分期待できます」(前出・ライター)

 なかでも単価が大きいのはパチンコやパチスロの台になった場合。製造台数にもよるが一気に億単位の金額になる場合もあるとか。

「それが人気機種となれば第2弾、第3弾とシリーズ化される可能性は高い。一発当たったときの実入りは純文学やミステリーよりデカいとも言われています」(前出・ライター)

 一般的な小説とは違って文学的な表現などは求められておらず、代わりに重視されるのは読みやすさと面白さ。デビューしたラノベ作家には日頃あまり読書をしない人間も多く、執筆もスマホで行っている者もいるほどだ。

 つまり、ラノベとそれ以外の小説では似て非なるものという見解もあり、求められるスキルも違うということ。ただし、小説の中ではデビューしやすいジャンルであるのは間違いないようだ。

 スマホからも投稿サイトに作品を自由に発表できるお手軽さもあるラノベ。一攫千金のためにデビューを目指すのも悪くないかもしれない。

(トシタカマサ)

※写真はイメージです

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