有吉弘行がアイクぬわらに差別発言!? 過去には「ガキ使」特番も猛批判に…

 いまや数多くの冠番組をもつ人気タレントの有吉弘行が、共演者に対して差別発言を繰り出していた? 元日に放送された「有吉の冬休み 密着77時間in沖縄」(フジテレビ系)で何気なく発した一言に、一部から驚きの声があがっているという。

 それはハンバーガー店にて、みちょぱに向かって「誰が好きなの?」と水を向けた場面でのこと。舘ひろしの名前をあげるみちょぱに対し、有吉は以前から番組内でオススメしているアメリカ育ちのお笑い芸人・アイクぬわらの名前をあげていた。すると店の外には当のアイクが現われ、その姿にみちょぱは「怖い、怖い!」と絶叫したのだ。

「アイクはみちょぱの隣に陣取り、有吉が『好きなタイプ、エディ・マーフィって言ってたじゃん?』と訊ねると、アイクもご機嫌な様子でものまねを披露。さらには『もうちょっと知り合ったほうがいいよ!』と2人をくっつけようと画策していましたが、ここで問題発言が飛び出したというのです」(週刊誌記者)

 気乗りしないみちょぱは「舘ひろしさんが好きなんです」と語り、やんわりと拒否。すると有吉が「舘さんに似てるよ!」と主張し、髪型が似てるとしたうえで「舘さんは唇がブ厚いから似てる」と指摘していた。しかしアイクはただ「う〜ん」とつぶやくのみで、この話題にはまったく乗ってこようとしなかったのである。

「黒人に対して『唇がブ厚い』と指摘するのは、肉体的な特徴を理由とする差別発言とみなされるのが世界の常識。2018年には高級ブランドのプラダが制作した『オット』というサルのようなキャラが、黒い体に赤くてブ厚い唇を備えていたことから人種差別的との猛抗議に遭い、すぐに関連商品を撤去する騒ぎがありました。アイクも黒人男性として、自分の唇を笑いのネタに取り上げられることに大きな抵抗感を抱いてもおかしくありません。ただ有吉のほうは微塵も差別感を抱いていなかったはず。それこそが、日本人が黒人差別に関して鈍感な現状を示していたのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)

 2017年の大みそかに放送された「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(日本テレビ系)では、エディ・マーフィに扮したダウンタウン・浜田雅功の黒塗りが“ブラックフェイス”だとして猛批判にさらされた。この時も制作側はそれが差別的だとは気づかず、むしろ大物俳優へのリスペクトだと考えていた節があった。しかしあらゆるエンタメが国境を超える時代には、制作側もより一層、敏感な表現には気を付けるべきではないだろうか。

(北野大知)

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