竹内涼真主演「キミセカ」に大ヒットの予感!高視聴率ドラマの“法則”とは?

 いよいよ、各局で1月期の新ドラマがスタートする。主演の綾瀬はるかが脚本家の森下佳子氏と「ぎぼむす」以来のタッグを組む「天国と地獄 ~サイコな2人~」(TBS系)をはじめ、宮藤官九郎脚本、長瀬智也主演のホームドラマ「俺の家の話」(TBS系)、大倉忠義と広瀬アリスが共演するファンタジーラブストーリー「知ってるワイフ」(フジテレビ系)、香取慎吾がSNSの誹謗中傷問題に挑む捜査官を演じる「アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜」(テレビ東京系)など、今年も話題作が目白押し。そんななか、竹内涼真扮する主人公が死と隣り合わせの終末世界を生き抜く姿を描いた「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系)が“ある理由”によって「大ヒット予報」がささやかれている。

 テレビウォッチャーが解説する。

「昨年12月に放送された『有田教授とコロナ禍の憂鬱な民』(日本テレビ系)で、大ヒットドラマには『タイトルが12文字』という共通項があると紹介されたんですが、たしかに『東京ラブストーリー』をはじめ、『渡る世間は鬼ばかり』『愛していると言ってくれ』『恋はつづくよどこまでも』といったヒット作はいずれも12文字。同番組には『君と世界が終わる日に』の番宣を兼ね、女優の飯豊まりえが出演していたんですが、本作の文字数が12文字だったことで、もろ手をあげて喜んでいました」

 なるほど、そう言われてみれば、12文字の番組にはヒット作が多いように感じるが、エンタメ雑誌の編集者は「残念ながら、そのテの話は都市伝説ですね」と苦笑いしてこう語る。

「たしかに、ドラマ業界には『ヒットの法則』とされるセオリーがあり、特に朝ドラで有名なのが、『おしん』『花子とアン』『あまちゃん』と、いずれもタイトルの最後に『ん』がつくため、タイトルが『ん』で終わる作品はヒットするという伝説もありました。とはいえ、数十年も過去にさかのぼれば、たまたまそういうこともあるという程度の話。また、3文字だと短すぎて内容がわからないけど、5文字だと語感が良くない。そのため、4文字のタイトルが流行ったこともあります。ただ、いくらいいタイトルをつけても、キャスティング、テーマ、演出がダメなら、やはりヒットはしません。結局は、内容いかんということなんです」

 とはいえタイトルが重要な要素であることは間違いないようで…。前出の編集者が続ける。

「ここ数年は、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)を『逃げ恥』、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)を『地味スゴ』と“略称”するケースが増えていますが、その背景にあるのが、SNSでの拡散狙い。ただ、最近では『いつ恋』『ダメ恋』と、どれもが“略称”されてしまい、新鮮味がなくなってしまいました。『できしな』にいたっては原題の『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)を思い浮かべる人がどれだけいることか…。短いワードに略されてもわかりやすく、なおかつインパクトがあるタイトルがつけられるかどうかも、作品の成否を左右する重要な要素になっているんです」

 ドラマがヒットするためには、中身が一番大事なことは言うまでもない。だが、その内容を後押しするのが「タイトル」の力だ。はたして「12文字の法則」は令和の時代にも通用するのか。それはドラマ「キミセカ」(君と世界が終わる日に)のヒットにかかっている。

(灯倫太郎)

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