1980年の発売開始から40周年を迎えたガンプラ。今さら説明するまでもなく、人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するロボット(モビルスーツ)などを立体化したプラモデルで、これまで子供だけでなく大人も虜にしてきた。種類にして2000種類以上、累計販売個数は5億個に達しているというキラーアイテムである。現在も新たな商品が開発され、リリースされ続けている。
2017年にはお台場に「ガンプラ」をテーマとした総合施設「THE GUNDAM BASE TOKYO」が誕生。ガンプラの作成コーナーや展示ブースはもちろん、販売コーナーでは1980年に発売されたシリーズから最新作まで、2000種類ものガンプラが購入できるという。
「ガンプラの発売は1980年ですが、記憶が正しければブレイクしたのはその翌年。劇場版アニメの公開をきっかけに、再放送がスタートした頃ではないでしょうか? たいていのオモチャ屋が水曜日だったり金曜日だったり、たしか入荷日が決まっていたため、即売り切れ必至のガンプラを入手するためには親に頼むか、学校をサボるか、どちらかの選択肢しかなかったと記憶しています」
ホビー関連グッズに詳しい雑誌編集者はこう振り返りつつ、ガンプラのお宝化について解説する。
「ガンプラといえば初代の1/144のガンダムやシャア専用ザクなどの、いわゆる“旧キット”を思い浮かべますが、こうした昔懐かしい商品はいまだに再販されている関係で、それほど付加価値がつくことはありません。高値で売買されるのは、主に1990年代以降に販売されたシリーズで、バンダイの公式通販サイトで限定販売された商品は全般的に価値が高まります。そのなかでも超お宝と言われているのが、ガンプラ30周年記念企画で開始されたキャンペーンでしか手に入らない非売品で、純金メッキの1/100ガンダムは、約41万円で落札されていました」
本家をしのぐほどの人気を誇るのが、ガンダムなどのおなじみのモビルスーツをスーパーディフォルメ化したSDシリーズだという。
「BB弾を発射できるBB戦士を含めて、海外バージョンも合わせると実に様々な商品が発売されており、入手困難な希少品はかなりプレミア化しています。中でも雑誌の『コミックボンボン』の懸賞用に作られた非売品のBB戦士はレア度が高く20万円以上で落札される場合もあります。もちろん未組立が前提となりますが、SDガンダム系の価格上昇率は断トツかもしれませんね」
SDガンダムは低年齢層をターゲットにしていただけに、懐かしさもひとしおかもしれない。50周年を迎える頃には、どんなガンプラがお宝化しているのだろうか。
(オフィスキング)