一極集中に懸念も…GoToEat「無限くら寿司」を生んだ予約サイトのカラクリとは?

 Go To Eatを利用して1品だけ注文し、残りのポイント分を獲得する”トリキの錬金術”が話題となったが、新たにGo To Eatを利用して無限にほぼ無料で食事が楽しめる”無限くら寿司”なるテクニックが登場。しかもこれを「くら寿司」が公式サイトで紹介していることが、波紋を呼んでいる。

「くら寿司ではGo To Eatのオンライン予約事業に参加しているので、予約サイト『EPARK』を利用して2名以上で予約し、一人あたり1000円以上の食事をすれば、それぞれ1000円分のポイントが付きます。そこから再び2名以上でEPARKから予約し、くら寿司で1000円分利用すれば、また1000円分のポイントが付くので、自己負担金はほぼなしで無限にくら寿司を楽しむことができるというわけです」(ネットライター)

 この”無限くら寿司”のやり方は、くら寿司公式サイトのGo To Eatキャンペーンのページで紹介しており、SNSでは《試してみたけど、無限くら寿司マジだった》《毎日1000円分の寿司がほぼ0円で食べられるなんて最高すぎて笑いが止まらん》など、実践したとみられるユーザーの声が相次いでいた。

 なお、EPARKのサイトにはポイントの付与は店舗利用から6日以降と記載されているため、通常であれば、毎日ポイントで利用するのは不可能。日にちを空ける必要が出てくるが、そこにカラクリがある。このEPARK経由でくら寿司を利用した場合には最速で翌日にポイントが付与されるため、1000円分のポイントを毎日無限に使用することが可能になってくるのだ。

「あえて店側から勧める“無限くら寿司”は、SNS上で一気に広まり概ね好評を得ています。ただ、Go To Eatは新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けている多くの飲食店を支援する目的で実施されているキャンペーンですから、そうした意味で特定の飲食店で集中的に無限に使われてしまっては本末転倒。ネット上では《大手ばっかり潤う支援策ってどうなんだ?》《税金を投入するなら本当に苦しい個人経営の飲食店を救うべきでは?》などと、その一極集中とも言える利用状況に懸念を示す声もあり、利用者側も常識的な範囲で楽しんでほしいものです」(経営コンサルタント)

 ともあれ、我々庶民にとってはありがたいことか。

(小林洋三)

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