野村再生工場——プロ野球ファンであれば、その言葉を知らない者はいないはず。伸び悩む選手、他球団で戦力外となった選手に役割を与え復活させる、知将と評された元プロ野球監督・野村克也氏の再生術のことだ。
その野村再生工場の〝芸能版〟ともいえそうなのが、ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏。昨年末、滝沢氏は芸能界を引退し、今年1月、ジャニーズJr.(以下、Jr.)の育成などを手がける同社の社長に就任。そのモーレツな働きぶりを、4月11日発売の「女性セブン」が報じた。
記事を要約すると、滝沢氏は自分が運転する車で午前9時に出勤。夜遅くまで仕事をこなし、帰宅後も関係者にメールを送信するなど残業。睡眠時間はゼロに近く、土日も出勤するという、まさに〝24時間営業〟だ。仕事内容はJr.の営業をはじめ、Jr.の専門ショップの立ち上げ、コンサートや舞台の演出など幅広い。その中でも、芸能記者が注目したのが、なかなか芽が出なかったJr.の〝再生〟だ。
「Jr.内の6人組アイドルグループ・SixTONES(ストーンズ)は、俳優・京本政樹の息子の京本大我、元KAT-TUN・田中聖の弟の田中樹、元Hey!Say!JUMP・森本龍太郎の弟の森本慎太郎らが所属し、話題性は抜群です。しかし、これまであまり日の目を見ず、くすぶっていた感があります。ところが、同誌によると、滝沢氏に見出されて輝き始めたそうです。滝沢氏は現役引退前の昨年11月、SixTONESの楽曲『JAPONICA STYLE』のミュージックビデオをプロデュース。YouTubeの『ジャニーズJr.チャンネル』では、すでに600万回以上も再生されています。今年に入ってからも、3月27日発売の「anan」では、メジャーデビュー前にもかかわらず、表紙を飾って即完売、緊急重版も決定したとか。滝沢氏の力によるものだと思われますが、見事な〝再生力〟ですね」
くすぶっていたJr.を復活させて大ヒット! いつの日か〝滝沢再生工場〟と呼ばれる日も来るかもしれない。
(石田英明)