「勝手すぎる!」伊勢谷友介の“薬物事件”で「るろ剣ファン」が叩かれたワケ

 ファンの気持ちはわかるけど、それはあまりに勝手では?そんな声がSNSで飛び交ったという

 9月8日、違法薬物所持の容疑で逮捕されたのは俳優の伊勢谷友介。9日には「(薬物)は自分が吸うために持っていた」と容疑を認める供述も…。でも、彼ほどの知名度にしては逮捕直後の世間の反応はそれほどでもなかったというのが率直な印象。その理由は「以前からウワサされていたし驚きはない」「いかにも吸ってそう」「奇行を聞くたびにそうかなと思ってたから」と、すでに“ちょっと危ない”イメージがつきまとっていたことが大きいのだとか。

「本当にあっという間に彼の逮捕に関するザワつきは鎮静化しましたね。『やっぱり』という声も多かったですから、そういうことなんでしょう。でも、俳優としての仕事は順調だったことから影響がゼロでないことは当然で、実は逮捕報道直後に彼の名前よりトレンド上位にランクされて圧倒的にコメントを集めたワードがあるんです。それが『るろうに剣心』でした。伊勢谷さんは来年GWに公開予定の『るろうに剣心 最終章』の2部作『The Final』『The Beginning』に出演しています。でも『るろ剣』といえば、作者が児童がらみの事件で書類送検となったこともあって“呪われた映画”とも言われています。でも、興収的にはドル箱コンテンツですし、ファンの期待は大きい。それだけに、伊勢谷さんの逮捕によって『るろうに剣心はどうなるの?』という声が氾濫したんです」(エンタメ誌ライター)

 配給会社の担当者いわく「現在対応を検討中」という同作品。来年公開、出演者一人の薬物所持ということで「普通に公開されるのではないか」(前出・エンタメ誌ライター)とのこと。でも、そんな希望的観測では安心できない焦るファンからの投稿が、その数に比例して批判も生んでしまったとか。

「東出昌大さんが不貞で活動自粛になったときも、その先に公開される予定だった『コンフィデンスマンJP』の公開を危ぶむ声、公開を嘆願する声が聞かれました。でも、今回はその比ではないですね。SNSでは『ほかの出演者が可哀想』『映画に罪はない』『見たくなければ見なければいいから公開はするべき』『海外なら普通に公開されるはず』など、とにかく公開してほしいという声の一辺倒。でも、“るろ剣ファン”は作者の不祥事が発覚したときも『作品に罪はない』を連呼していた前例もありました。そうした背景もあって『るろ剣となると急に見逃してと甘い意見が多くなる』という声とともに、『るろ剣ファンは勝手すぎる』『スキャンダルを自分の都合で区別するのは卑怯』『不貞より薬物逮捕のほうがヤバいよ』『出演してなかったらボロクソに言うはず』など、ファンに反発する意見が多く聞かれました」(前出・エンタメ誌ライター)

 沢尻エリカの薬物逮捕で大河ドラマが大変なことになったのはつい最近のこと。映画なら見たくない人は映画館に行かなければいいという意見もわかるけれど、沢尻の例を見ても、そんなファンの都合のいい考え方が日本人向きでないことも確か。「日本では法に触れることは理解しています」と警察に答えたという伊勢谷に、本当に罪の意識があるのかどうかも怪しいところ。でも、映画公開を本気で心配している“るろ剣ファン”のためにも、伊勢谷は「日本では」なんて半端なことを言わずに、心の底から謝罪することが必要かも。

(塚田ちひろ)

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