「いきなり!ステーキ」“肉マネー”サービス終了の理由はQR決済に!?

 8月31日、「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは、プリペイドサービス「肉マネー」を、2021年12月をもって終了することを明らかにした。あまりに突然の発表に、ネット上では「次はいきなり経営危機かも!?」と心配する声も相次いでいる。

「肉マネーは15年10月にスタートした『いきなり!ステーキ』独自のプリペイド機能で、10000円をチャージすると300円のボーナスが付くといった特典があることからヘビーユーザーたちから人気となっていました。しかし同社によれば、9月からはQRコード決済をスタートさせ、またその他の決済サービスも充実していることから、役目を終えて使用を終了させるとのことです」(フードライター)

 なお、肉マネーギフトカードの販売とチャージ機能は今年11月30日をもって終了とし、dポイントからの交換は21年11月30日までとなり、同12月31日にすべてのサービスを終了させるので、ペッパーフードサービスは「お早目のご使用をお願いいたします」と呼びかけている。

「肉マネーの終了は決済サービスが充実したことを理由として挙げていますが、実際には利用者が減ったことが一番の原因でしょう。同社は経営の悪化によって『ペッパーランチ』を売却し、店舗の大量閉店や従業員の希望退職をおこなうなど再建に向けて立て直しを図っています。そんな状況ですので、あまり利益に結びつかないサービスは削ぎ落として、シンプル化させていきたいというのが本音ではないでしょうか。ネット上で懸念されているように“いきなり経営危機”ということはさすがにないとは思いますが、今後さらに様々なサービスやメニューが終了していく可能性は十分にあるかもしれませんね」(経営コンサルタント)

 肉マネーをお持ちの方はなるべく早めのご使用を。

(小林洋三)

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