平祐奈主演映画「10万分の1」の舞台になった「上毛電鉄」の見どころとは?

 8月12日、平祐奈とGENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐がW主演する映画「10万分の1」の公開日が発表され、詳細が明らかになった。同時に特報映像とティザーキーアートも公開。駅のホームで制服姿の2人が見つめ合う印象的なシーンになっている。

 青春時代を思い出して胸が締め付けられそうになるこのティザーキーアート、撮影されたのは群馬県を走る上毛電鉄の大胡駅。劇中でも上毛電鉄の列車が登場するようだ。

「上毛電鉄は群馬県の中央前橋駅と西桐生駅を結ぶ路線距離25.4kmのローカル線です。両端の駅がどちらも他の路線と連絡しないという極めて珍しい路線なんです。地方ローカル線の例にもれず経営は決して楽ではありません。ですが魅力あふれる路線です」(鉄道ライター)

 映画の予告編の冒頭でも登場する車両は「上毛電鉄700形」。もともとは「京王3000形」で、京王電鉄から譲り受けたもの。2011年まで京王電鉄井の頭線を走っていたため、見たことがある人もいるはずだ。

「上毛電鉄は他にも1928年製造の『デハ101』が現役です。年に3回程度あるイベントの日には元気に走っています。また貸し切りもできますね。そのデハ101や電気機関車のデキが保管されているのがティザーキーアートに登場した大胡駅と隣接している大胡電車庫。キーアートで2人の向こうに『2』の看板がある建物が見えますが、これが大胡電車庫です」(前出・鉄道ライター)

 大胡電車庫は1928年に建設された木造板張りの建物で、国の登録有形文化財に登録されている。完全予約制で見学することができ、「デハ101」をはじめとした貴重な車両や当時の雰囲気を残す機械室などを見ることができる。料金は180円。記念として硬券入場券がもらえる。

「大胡電車庫見学は鉄道ファンはもちろん、鉄道にそれほど興味がない人でも楽しめます。レトロな雰囲気がいいんですよ。ぜひ行ってみてほしいですね」(前出・鉄道ライター)

 映画の公開は11月27日。その前に大胡電車庫で予習するのもいいかもしれない。

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