お蔵入りドラマ「やまとなでしこ」高視聴率のワケは“合コンシーン”にあり!?

 2000年に放送されて大ヒットした松嶋菜々子(46)主演のドラマ「やまとなでしこ」(フジテレビ系)が、20周年特別編として7月6日と7月13日、2週連続で「月9枠」で再放送された。20年前の放送当時、最高視聴率34.2%を記録するなど「ラブコメドラマの名作」として知られている同作のオンエア中、「やまとなでしこ」がTwitterのトレンドワード1位になり、東幹久(50)が演じる役名「東十条」も2位に浮上するほどSNSは同作についての話題で持ちきりだった。ビデオリサーチ調べによると、13日の放送では世帯平均視聴率10.9%を記録し、再放送にもかかわらず2ケタの大台に乗ったことも話題となっている。

 Twitter上には「ラストシーン超泣ける」「ロマンチックで王道のラブコメ」「松嶋菜々子さんキレイ、はまり役すぎ」と絶賛の投稿があった一方で、中には「重要なシーンカットしすぎでオリジナル版の10分の1も感動できない」「フラれ役の東十条最大の見せ場を割愛するのは痛恨のミス」「尺増やしてでも入れてほしいシーンたくさんあった」「初めて見た人に感動が伝わらない気がする」とダイジェスト版には納得がいかないという全編視聴済みファンの不満も噴出していた。

 しかしながら、11話分の放送を約4時間という短時間に収めた穴だらけのダイジェスト版でも高視聴率を叩き出したのにはある理由があるという。

「10年以上このドラマはお蔵入り状態にありました。その大きな理由がメインキャストのひとりに押尾学が起用されていたことです。押尾といえば2009年、マンションの一室で一緒に薬物を服用していたホステスが意識不明となった際に通報せず、放置をして死亡させ、保護責任者遺棄致死などの罪で実刑判決を受けるという大スキャンダルを起こしています。薬物騒動だけならまだしも、死亡事故という取り返しのつかない重大スキャンダルを起こしてしまった押尾が出演していたこともあって、同作品の再放送はずっと敬遠されていました。今回その封印が解かれ、久しぶりに不朽の名作が見られるとあって、作品のファンがこぞって視聴したのです」(メディアライター)

 特別編では、押尾の出演シーンのほとんどがカットされていたが、物語の進行上どうしても外せない“合コンシーン”などはそのまま放送され、ネット上でさらに話題を集めるという“相乗効果”もあった。

 今回の特別版放送を受け「美人過ぎる」と松嶋菜々子の虜になると若年層の男子たちも続出。当時夢中になっていた視聴者のみならず、初視聴の若者たちも「やまとなでしこ」を楽しんでいたようだ。

(浜野ふみ)

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