“神対応”と絶賛!Netflix「自動解約システム」導入でも「業績安泰」のワケ

 5月21日、ネット動画配信サービスの大手である米Netflixは、一定期間サービスを利用していないアカウントに対してメールもしくはアプリで通知し、反応がない場合は自動的に契約をキャンセルすると発表。ネット上では、《神対応》《分かりやすい》と称賛の声が相次いでいる。

「対象となるのは入会から1年間利用していないユーザーと過去2年以上利用していないユーザーで、継続の意思を確認する通知を送り、反応がない場合は今後もサービスを利用する意思がないとみなしサブスクリプションをキャンセルします。なお、キャンセル後も10カ月間はお気に入り情報やプロフィール、視聴履歴などは保管されるというので、スムーズに視聴が再開できるようになっているとのことです」(ネットライター)

 同社によれば、登録しているのに利用していない”幽霊アカウント”は全ユーザーの0.5%に満たない数十万人だといい、これらのアカウントが全て解約される可能性も業績予想に組み込んであると説明している。

「Netflixは昨年11月にアップルとディズニーが相次いで動画配信サービスに参入したことで利用者が激減するのではと危惧する声もありましたが、結果的には他を圧倒しており、同日発表された2020年第1四半期(1月〜3月)の決算では有料会員数が前年比15%増の1億8300万ユーザーになっていることも明らかになっています。解約の仕方をわかりづらくして退会させまいとするサブスクリプションが多いことから、自動解約は称賛を浴びているわけですが、業績の良さあっての神対応なのかもしれません」(ITジャーナリスト)

 入会したまま忘れている人やパスワードがわからず退会しないままの人にとっては、朗報だろう。

(小林洋三)

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