ニンテンドースイッチの人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」(以下、あつ森)の世界累計販売数が1300万本を突破したというが、同時にバカ売れしているのが同作の攻略本だ。ダウンタウンの松本人志がツイッターで「あつ森。攻略本だけでも買おかな」と興味津々につぶやいたことも話題になっており、大きな注目を集めている。
「5月7日、3週間の自粛休業から営業を再開した紀伊國屋書店新宿本店には、開店前から攻略本を求めた100人以上の行列ができるほど。ネット通販でも完売が続出し、フリマサイトでは定価の倍以上の高値で取り引きされるなど、入手困難な状況になっています」(ゲーム誌ライター)
かつてゲームの攻略本は出せば売れると言われたほどのドル箱商品で、中には100万部以上を販売したものもあった。しかし、インターネットが普及したことで一般ユーザーが制作する攻略サイトが登場すると売上は激減。今ではよほどの人気タイトルが対象でなければバカ売れは期待できない状態となっている。そんな中、なぜあつ森の攻略本はバカ売れしているのだろうか。
「理由は2つあります。ひとつは、普段ゲームをしないライト層もあつ森にハマっていること。ゲームの攻略サイトはとにかく情報が多いため、どこを見ればどの情報が手に入るかが、普段ゲームをしないライト層にはわかりづらい。誤った情報も多く、丁寧に編集された攻略本を求める人が増えたというわけです。さらにもうひとつは、ライト層が増えたことと重なりますが、女性ユーザーが増えた点にあります。“あつ森女子”なる言葉も出始めたように、彼女たちとってあつ森は、SNSのネタの宝庫。こぞってゲーム内で自分の作り上げた島をツイッターなどにアップしているわけですが、そこでやはり、攻略本も欲しくなる。そうしたことが、爆売れにつながっているようです」(前出・ゲーム誌ライター)
ブームはまだまだ続きそうだ。
(小林洋三)