「スイッチ」出荷再開で気になる「あつ森」の世界観「無人島で結婚式も…」

 新型コロナウイルスの影響で、しばらく品薄状態が続いていたゲーム機「ニンテンドースイッチ」。中国での生産の遅れもあって、しばらく出荷停止となっていたが、4月14日、任天堂が「今週およびその後も出荷する予定」と発表し、ネット上では喜びの声が相次いでいる。

「スイッチはゲームショップを何件ハシゴして探しても手に入らないなど入手困難となっていました。当然、不要不急の外出自粛によってゲーム機の需要が高まっていたこともありましたが、スイッチの場合、何より爆売れ中の『あつまれ どうぶつの森』で遊びたいという人が本体を探して奔走していたのです」(ゲーム誌ライター)

 同作のキャッチコピーは「何もないから、なんでもできる」。のどかな無人島に移り住んだプレイヤーが、道具を作って家を建てたり、作物を栽培したり、釣りをしたり、他の島のプレイヤーと交流したりできる非常に自由度の高いゲームとなっている。3月20日の発売からわずか3週間目で300万本(パッケージ版のみ)を売り上げた”あつ森”の人気の理由はどこにあるのだろうか?

「その一番の魅力はやはり、外出自粛を余儀なくされるなか、自由度の高い疑似世界で過ごせるという点にあると思います。無人島でただボーッと海沿いで過ごす人もいれば、自分が作ったものをSNSにアップして自慢する人もいる。中には新型コロナの影響で結婚式が中止になったカップルが、あつ森の中でバーチャル結婚式を挙げたりと、現実世界ではやりたくても出来ないことをゲームの中で思う存分楽しんでいますよ。また、他のゲームと違ってクリア要素がないのも魅力です。ボスを倒したり、いつまでに何かアイテムを手に入れなければならないといった条件もない。“ゆるふわ”な世界で、現実との区別がなくなり、気付けば1日過ぎていた……なんていうヘビーユーザーも続出しているようですね」(前出・ゲーム誌ライター)

 新型コロナが終焉しない限り、「あつ森」中毒者は増え続けそうだ。

(小林洋三)

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