稲垣吾郎「スカーレット」出演で元SMAPのドラマ進出は進むのか?(中)

 稲垣吾郎のNHK朝ドラ「スカーレット」出演は、元SMAP「新しい地図」の民放復帰への第一歩——というのは本当なのか?
 
 前回では、民放ドラマ担当スタッフが、「そんなに単純な話ではない」と、そのお花畑な展望を否定した。では、今回の稲垣の「スカーレット」出演は、どう理解すればいいのか?

「民放のテレビは、スポンサーを集めてくる大手広告代理店が支配していますが、当然、彼らは有力なタレントを多く抱えるジャニーズや大手プロとの関係を大事にしている。一方、受信料で成り立つNHKは、広告代理店との関係はイベントなどの限定的な取引に限られており、番組のキャスティングにその影響力が及びません。草なぎ剛が『ブラタモリ』のナレーションを担当しており、BSプレミアムでは草なぎや香取もゲスト出演しているように、民放に比べればハードルはかなり低いと言えるでしょう」(ドラマ関係者)

 そもそも、稲垣が「スカーレット」に出演したといっても、ハッキリ言って“ちょい役”である。

「ドラマ終了の1ヵ月前になって、主人公の息子の主治医としてほんの少し顔を見せる程度。クライマックスへ向け、話題が一つでも増えればという程度のもので、これですべてが解禁になり“民放復帰へ!”というのは、あり得ないでしょうね」(前出・ドラマ関係者)

 ファンにとってはぬか喜びに終わりそうなのだ。

(露口正義)

エンタメ