元SMAPの稲垣吾郎が、放送中のNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」に出演。ジャニーズ事務所を退所後、ドラマ出演がかなわない状態が続いていた中でのことで、今後、草なぎ剛、香取慎吾を含めた「新しい地図」の3人のドラマ復帰が続くのではと、ファンの注目が集まっている。
しかし、ある民放ドラマ担当スタッフは、「いや、そんなに単純な話ではありません。依然として難しい状況に変化はないのでは」とこう話す。
「昨年、公正取引委員会から3人のテレビ出演を制限するような圧力をかけてはいけないとジャニーズに注意があり、3人の起用へのハードルが下がったと思われましたが、実は何も変わっていない。いまだにテレビ局にはジャニーズへの忖度が根強く、起用はあっても単発のもので、あくまで公取委、世間に対して〝忖度していませんよ〟というアピールをするためのポーズ程度のもの。しかも、今も大手のプロダクションのいくつかは、元SMAPの3人だけでなく、錦戸亮や渋谷すばる、赤西仁を含むジャニーズOBとの番組での共演に対し、明確にNGを出していますからね」
特に、多くの人気女優、人気俳優を抱え、バラエティにも強い大手のA社、ドラマのキャスティングに影響力のあるB社が、今もNGなのだという。現実は、想像以上に厳しいようだ。
(露口正義)